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MINMIに続いて、彼らも実はCOUNTDOWN JAPAN初登場となるMONGOL800。SEの“Enjoy Yourself”が鳴り出した途端に、EARTH STAGEに集まった観客からは一斉に手が挙がり、身体が揺れる。そして1曲目として始まったのは、いきなりの必殺技とも言える“あなたに”。彼らのキャリアを大きく変えた楽曲の一つだが、今のモンパチは、こうした曲に力むことなく正面から向き合うバンドになった。2曲目はファースト『GO ON AS YOU ARE』の冒頭を飾る“Don't Worry be Happy”。彼らの核は最初からなにも変わっていないことを、この曲は教えてくれる。“ラッキー8”を挟み、「ていうか、幕張メッセ、熱いぞ、コノヤロー。ここは沖縄だぞ。コノヤロー」というMCの後に紹介された次の曲は、“小さな恋のうた”。オーディエンスからは地鳴りのような歓声が起こる。けれど、今日のライヴが素晴しかったのは、そうしたかつての曲と最新作『eight-hundreds』の楽曲が地続きだったからだと思う。「よくぞ『ガキの使い』を見ず、ここに」なんていうMCも挟みつつ、「次は新しいモンパチも聴いてみてください」という紹介で始まった“神様”を筆頭に、“I'll Be”“Happy End”と、セットリストの後半は最新作の楽曲が中心になっていたが、そこにはバンドとしての深化がありつつも、彼らならではのセンチメンタルなメロディが存在していた。最後に“蛍の光”を演奏し終えて、ステージを降りる3人には、2009年に悔いのない、すがすがしい表情があった。(古川琢也)