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さあ、これまたいっぱいのオーディエンスが詰め掛けたCOSMO STAGEには、00年代の日本に突如産み落とされた60’SガレージR&B隔世遺伝、THE BAWDIESの登場だ。オープニングの“I’m in love with you”から、そのベビー・フェイスには似つかわしくない、ROYの皺枯れた<ウッ!アッ!>というシャウティング・ソウル・ヴォーカルが火を噴く。こういうド真ん中のロックンロールが一番カッコいいに決まってんだろ、とでも言わんばかりの、ザクザクしたTAXMANのギター・リフが転がっていった。「このまま年を越しても“Keep on rockin’”できますか!? そのままですよ!? オーケー、MARCY!!」とオーディエンスにボ・ディドリー・ビートのクラップを求め、更にはゴキゲンなコール&レスポンスを巻き起こしてかっ飛ばしてゆく。多幸感のあるメロディが溢れた“Everyday’s A new day”の後は「嫌なこと全部ぶっ飛ばせ!」とROY、TAXMAN、JIMの3人がギター&ベースのヘッドを突き合わせ、この上なく真っ直ぐでオーセンティックなロックンロール“I Beg you”へと繋いだ。こんなにストレートなロックンロールをカッコ良くやれてしまうのはほとんど「ズルイ」という次元の話だが、この後には紛れもないBAWDIES節のオリジナル・ロックンロール“It’s too late”で彼らの現在地をきっちり叩きつける。TAXMANお約束の「ワッショーイ!」の掛け声で幕を閉じた今回のステージは、彼らの躍進ぶりを更に追い越すような勢いを感じさせるものだった。(小池宏和)