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「おらぁ! お前ら、普通はリハの時間じゃねえか!」。EARTH STAGEに響き渡る豪快なグチの主はもちろん、反骨と抵抗のフォーク・サバイバー=泉谷しげる! 大歓声の中、“カウントダウン”の剥き身なロックンロールの熱唱を聴かせた後は一転、“Y染色体のうた”を♪どぉせ男は消耗品~とコミカルに歌い上げる今年61歳の御大。「(水が)鼻に入っちゃった」と歌の最中にグチってみせたりしながらも、「今年はフジファブリック(志村正彦)もいなくなっちゃったしさ。来年はフジも(CDJに)呼ぼう! ちょっと休んでるだけだからさ。キヨシローも一緒に出よう! あいつも今は休んでるだけだからさ!」と、他界した才能へ泉谷流の悲壮なリスペクトを捧げて数万人と熱く響き合い、代表曲“春夏秋冬”とRCサクセション“雨上がりの夜空に”でEARTH STAGEをぐいぐい巻き込んでいく。最後の曲は、去年のCOSMO STAGEで30分1曲勝負を繰り広げた“野生のバラッド”! 「歌え!」とか「いまひとつだな! 金返せこのやろう!」とかオーディエンスへの愛情たっぷりの悪態を振り撒きながら、渾身のパフォーマンスで大合唱を生んでいく。「いい年迎えろよ! フジファブリックの分まで、忌野清志郎の分まで頑張れよ!」の泉谷の叫びに、フロアからは「しげる!」コールが高らかに沸き上がった。(高橋智樹)