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2日目のCOSMO STAGE、そのトップを飾ってくれるのはDOES! 氏原ワタル(Vo&G)が登壇早々ステージ前で大きく両の手を掲げてみせれば、かなりの人口密度となったフロアから盛大な歓声が沸き上がった。そして、ひとしきり3人で轟音を響かせて鳴らされたのは、バンド随一の殺傷力を誇るロック・ナンバー“曇天”! ワタルの色気ある歌声が伸びやかに、しかし強い説得力でもって場内に広がる。長髪を振り乱し、ギターを高いポジションで抱えたプレイ・スタイルが、まるでジョン・レノンのそれのようで実にクールだ。その隣で“ヤス”ことベースの赤塚ヤスシは猛烈なヘッド・バンギングを繰り出してステージのテンションを高めていく(3人の熱に引き寄せられるように、COSMO STAGEには続々とオーディエンスが集結!)。 「ありがとうございます! 来年もどんどんライブやってこうと思っているので、そっちの方にも遊びに来てください!」とひと息ついて森田ケーサク(Dr)。続けてワタル――「ロックがあるなら、来年も楽しくなるでしょう! じゃあ、新曲を……」と来年2月リリースの“夜明け前”をいち早く披露! へヴィなビートが大地を揺らし、可憐なメロディが心揺らすこの絶品ミドル・チューンを、オーディエンスは全身で受けとめるように聴き入っていた。「この後もどんどん楽しんでくださいよ!と、僕の修羅が騒ぐ!」(ワタル)と、ラストは“修羅”、“明日は来るのか”を一気呵成にプレイ。全てを吐き尽くして「どうもありがとう!!」とステージを去る3人に、しばらくは拍手が鳴り止まなかったのだった。(奥村明裕)