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CONUTDOWN JAPAN09/10、2日目スタート!恒例、当フェス総合プロデューサー渋谷陽一の朝礼&「本当に久しぶりの登場です!」という呼び込みに応じて、氣志團のメンバーが左右の袖から3人ずつ現れる。いきなり披露されたのは、全員の振り付きでマイク・リレーされるSMAPの“Dear WOMAN”だ。<ようこそ日本へ>という歌詞のフレーズにシャレが効いている。そしてバンド・セットで“Never Land”、“YEAH!YEAH!”と、ロックンロールの祝祭空間を熱くなった手のひらで構築してゆく。「おい、時計見んな! トイレ行くな! 俺たちと居る間だけは、俺たちのことだけ見つめてくれよ」と笑いも振りまきつつ、“恋人”では翔やんと光のラブラブなフレンチ・キスも交えて沸かせるが、それにしてもバンド・サウンドと翔やんの歌声の堂々たる響きが素晴らしい。そして……翔やんが先日亡くなったフジファブリック・志村正彦との思い出について語り始める。氣志團のメンバーと志村正彦は、かつてスタジオでのアルバイト時代に先輩後輩の間柄であり、アマチュア時代にフジファブリックのメンバーも知らないような志村作品を幾つか聴いていたのだそうだ。「あいつ、なんか悩んでいる時期があって、山梨帰る、とか言ってたんだ。じゃあ帰るんだったらその曲くれ、って言ったんだけど、そしたらなんか帰るの止めたみたい。今から勝手にその曲もらうわ」と披露されたのは何と、フジファブリックの名曲“茜色の夕日”である。歌い終えた翔やんは「俺たちがもらう前に、もうみんなの曲になってたみたいだね。どうもありがとう」なんて言うから、もう涙腺決壊である。このあと“One Night Carnival”“My Way”でラストスパートをかけた翔やんの歌が、それまでよりさらに熱っぽくなっていたのは、気のせいだろうか。なお、“茜色の夕日” の次に“One Night Carnival”をやったのは、インディーズ時代にリリースしたこの曲のコーラスに、志村が参加しているからだという。(小池宏和)