SIGHT 50号

2011/12/14発売

雑誌コード 09798-01
発売日 2011/12/14
定価 817円(税込)

●総力特集
原発報道を終わらせようとしているのは誰だ

桜井勝延(南相馬市長)
山田真(小児科医・八王子中央診療所理事長)
山内知也(神戸大学大学院海事科学研究科教授)
田中三彦(翻訳家/サイエンスライター)
藤原帰一(国際政治学者/東京大学法学部・同大学院法学政治学研究科教授)
古賀茂明(元経済産業省大臣官房付)
上杉隆(ジャーナリスト/自由報道協会代表)
内田樹(哲学者・神戸女学院大学名誉教授/武道家・凱風館館長)×高橋源一郎(文芸評論家/作家/明治学院大学教授)

●第2特集
ブック・オブ・ザ・イヤー2011
高橋源一郎×斎藤美奈子「文芸・評論編」
北上次郎×大森望「エンターテインメント編」
小田嶋隆「ベストセラーを読む 万巻一読」2011年総集編

●総力特集 原発報道を終わらせようとしているのは誰だ
福島第一原発の事故対応について、「冷温停止状態」がすでに実現し、作業が当初の予定より順調に進んでいると発表する政府。そして、政府の発表をそのまま伝え、その放射線量の高さなど、福島の置かれている非常に厳しい状況については大きく報じないメディア。SIGHTでは、48号、49号でも原発問題を特集してきましたが、原発事故がまるで収束に向かっているかのような空気が作られているこの現状を検証するために、3度目の原発特集を行いました。被災地の窮状を訴え続け、国や東電と戦いながら復興を目指す福島県南相馬市の桜井勝延市長、福島での健康相談を通して、子どもたちの被曝問題と、「見捨てられている」福島の現実に向き合っている小児科医・山田真氏、各地で放射線量の計測を行い、「除染」の限界を指摘し、今後の具体的な対策について提言されている神戸大学大学院教授の山内知也氏といった方々にお話をうかがうことで、忘れ去られようとしている福島の現実に迫ります。また、ジャーナリストの上杉隆氏、前号のインタヴューの直後に経産省を退職した古賀茂明氏には、原発事故という重大な事態を経ても変わらないメディア・政府について、前号に続いてご登場いただく元原発設計者の田中三彦氏には、福島だけではない日本の原発の危険性について、毎号国際問題について語っていただいている藤原帰一氏には、政治学者として「リスク管理」と原発の安全性の問題について語っていただきました。そして今号も、特集の最後は、内田樹・高橋源一郎両氏のおふたりによる「総括対談」をお届けします。

●第2特集 ブック・オブ・ザ・イヤー2011
年末恒例「ブック・オブ・ザ・イヤー」、今年もやります! 高橋源一郎×斎藤美奈子による文芸・評論編、北上次郎×大森望によるエンターテインメント編、そして小田嶋隆連載「ベストセラーを読む 万巻一読」の2011年総集編の3本立て。2011年にヒットした作品はもちろん、話題の本からセレクトした、SF、ミステリ、ドキュメンタリー、「震災後文学」など、全36冊をじっくり語ります!

●連載インタヴュー 北野武
「脚本を語る・その3」

●SIGHT LINE
Chien-Chi Chang
“Land of Shadows”

●連載
松苗あけみ/斎藤美奈子/酒井啓子/ピーター・バラカン/泉麻人/いがらしみきお

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