ジェネシス、BBC用のドキュメンタリー製作にあわせて再結成の動きあり?

ジェネシス、BBC用のドキュメンタリー製作にあわせて再結成の動きあり?

2007年のツアーが最後の活動となっているジェネシスがテレビ用のドキュメンタリー番組用に再び顔を合わせることになるという。

番組は『Genesis: Together and Apart』といってBBCで製作され、ピーター・ガブリエルやフィル・コリンズを軸としたバンドの変遷を辿るものになっているという。放送時期などはまだ明らかになっていないとローリング・ストーン誌が伝えている。

ジェネシスは1969年にデビューしているが、バンドの活動が定まったのは1971年にピーター、ギターにスティーヴ・ハケット、ドラムにフィル、キーボードにトニー・バンクス、ベースにマイク・ラザフォードというラインナップでサード『怪奇骨董音楽箱』を制作した時で、以後、代表的なプログレ・バンドの一つとして知られることになった。しかし、1975年にピーターが脱退し、さらにスティーヴが77年に脱退すると、作風も自ずからよりポップ・ロックなものへと変化し、フィルとトニーとマイクの3人体制で活動した80年代には空前の人気を誇ることになった。

その後、1996年にフィルも脱退するとトニーとマイクは新メンバーのレイ・ウィルソンを迎えたが97年の『コーリング・オール・ステーションズ』が実質的にバンドの最後のアルバムとなっている。

バンドは2006年から翌年にかけてフィル、トニー、マイクというラインナップで再結成ツアーを行ったが、実はこの時、ピーターとスティーヴも含めた再結成も企画されていたものの、結局頓挫したことが明らかになっている。ただ、バンドは82年に一度だけピーターとスティーヴも含めた5人での再結成ライヴを果たしたことがあり、今回のドキュメンタリー製作のニュースはこうした再結成の噂を呼ぶのではないかとみられている。ピーターもかつて次のように語っているとニュース・サイトのフィメイル・ファーストが指摘している。

「(再結成は)可能性がなくなったわけじゃないからね。ぼくとしてはそっちが自分のプライオリティよりも優先されるようになるのはいつかって考えてるんだよね」

「実際、そういうことをこの間、じっくり考えたのも事実なんだよ。そういう意味じゃぼくたちは恵まれてるからね。自分たちと同じ世代のバンドを振り返ってみると、たいていは一人や二人、もうこの世にはいないからね。だから、もうあんまり時間が残されてないんだよなという感じはあるんだよ」

その一方でスティーヴは完全な再結成は難しいだろうと語っていて、さらにマイクは再結成しても新作制作はありえないと語っている。マイクは新作を作ってみたところで若い人たちに買ってもらえるわけがないから作ってもしようがないと説明している。
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