プッシー・ライオットのマーシャ、ロシアのウクライナ侵攻の危うさを米政治誌で告発

プッシー・ライオットのマーシャ、ロシアのウクライナ侵攻の危うさを米政治誌で告発

プッシー・ライオットのマリア(マーシャ)・アリョーヒナはクリミア半島の実効支配を進めているロシア軍によるウクライナ情勢を批判している。

マーシャはアメリカのリベラル系政治評論誌『ニュー・リパブリック』に寄稿していて、ウクライナのクリミア自治共和国へのロシアの軍事介入の動きを1968年のチェコスロバキアで起きた改革運動、プラハの春へのソヴィエト連邦の軍事介入になぞらえている。

「ロシアでは傍観することが生きることの中心になってしまっています。政治的に関わっていくこと、無関心を装わないことは嘲笑の的となっています。時事問題について振り返り、分析することは表面的で不必要なこととして単純に退けられています。しかし、こうしたソヴィエト時代からの名残りでもある、よりよい明日のための配慮は、『とりあえず、今は戦争はないのだから』という疲れ切った思いに溢れながら1日の終わりに疲弊したため息をつくような現代ロシア社会では、本当の説得力を持ち得なくなっています」とマーシャは綴っている。

「こうして無感覚的に、盲目的に生きながらえた『明日』とは必ず命取りとなるものです。受動的な忘却の中に生きるという宣告を受け入れてしまった者たちは歴史とその過ちを繰り返すものです。平和を実現する闘争の中で、戦争に突入する崖っぷちにいるロシアは1968年(のチェコ侵入)を繰り返そうとしているのです」

マーシャとナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワは先月モスクワの裁判所付近で行われたデモに参加し、騒乱罪などで他の200名とともに逮捕されている。デモは「5月2日デモ参加者」のために行われたもので、2012年5月6日に反プーチン・デモの罪を問われた活動家らがそれぞれに2年から4年の実刑判決を受けたことへの反対デモだった。

また、マーシャとナージャは他のプッシー・ライオットのメンバーらと滞在していたソチで何度も逮捕され、パフォーマンス中にコサック自警団に襲撃されたことも伝えられている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする