サーストン・ムーア、キム・ゴードンとの別れと自身の現在を語る

サーストン・ムーア、キム・ゴードンとの別れと自身の現在を語る

2011年にサーストン・ムーアとキム・ゴードンが離婚してから、活動停止に追い込まれているソニック・ユースだが、サーストンはイギリスの音楽誌『ザ・フライ』にバンドやキムとの別れ、さらに美術書籍編集者として知られるパートナーのエヴァ・プリンツとの生活について語っている。

現状についてサーストンは「今、僕は本当に甘い関係に恵まれていて、それで幸せなんだ。本当に幸せだよ」と語っている。

「でも、別離がもたらす悲しみという経験が僕の中から消えることもまたないだろうね。特に僕だけじゃなくて、僕の周りの人間にとっても大切だった関係との別離がもたらす悲しみはね。その結果、けんか別れになったものもいくつかあったけど、それはもう覚悟してたから。結構、ヘヴィーなんだよ」

昨年『エル』誌に対してキムは「わりと普通に終わったの。ミッドライフ・クライシスとスター目当ての女というね」と語っていたが、サーストンはこうしたディテイルに触れていくつもりはないとして次のように語っているという。

「人生の問題がいくつかあってね。40~50代を迎えると25年以上も続いた結婚生活によって出来上がったものをひっくり返すような変化を経験することもあるんだよ。本当に苦悩を迫られるし、しっかり対応していかなきゃならないし、すごく個人的なことでもあるし、あまり話すようなことではないんだよ」

ただ、自身の現在の関係については次のように語っている。
「エヴァとは今は本当にロマンティックな関係にあるんだ。付き合いも6年近くになるんだよ。でも、その間、二人の関係について自分たちしか知らない時間がすごく長かったんだ。でも、今は公然の事実になりつつあるというのが、僕の今の心境かな」

なお、キムはフリー・ノイズ系のギタリスト、ビル・ネイスとの新ユニット、ボディ/ヘッドとして昨年『Coming Apart』をリリースし、サーストンもチェルシー・ライト・ムーヴィングとしてのリリースを行ったが、サーストンはソロ活動も今後予定しているという。自身のソロについては「楽しいし、危ういし、完璧なロックンロールとしてのノイズの解放というものになっているんだ」と語っている。

「アイディアはギターを弾いているうちに閃いているんだよ。そういうアイディアを(ギタリストの)ジェイムス・セドワーズに投げてみているところなんだよ。ジェイムスは素晴らしいギタリストで、エヴァを通じて知り合ったんだ。地元でたまたま出会ったというものなんだよ」

なお、ソニック・ユースの活動についてはアーカイヴなど関連プロジェクトが多過ぎるので、将来的には楽観的に構えていられるはずだとメンバーのリー・ラナルドは当初語っていたが、昨年末の時点ではサーストンとキムの仲が険悪なままなのでもう無理だろうと悲観的になっていて、「マイク・ケリーやルー・リードなどと同じようにもはや物故者扱いにしてもいいのではないか」と語っている。
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