カート・コバーンの私物の競売、サブ・ポップのスタッフの嘘だったことが明らかに

カート・コバーンの私物の競売、サブ・ポップのスタッフの嘘だったことが明らかに

かつてカート・コバーンと一緒の部屋に住んでいたルームメイトがカートの持ち物を売りに出すという話が実は嘘だったことが明らかになっている。

売主はかつてグラントラックというバンドのメンバーだと名乗り、スキーや電話機、さらにキングマンというゲームソフトを売りに出していて、この先も他の持ち物を売りに出すと個人広告サイトのクレイグリストに発表していた。

しかし、この売主は実はサブ・ポップ・レコードの受付スタッフとして働くデレク・アードマンという人物のホラ話だったことが判明し、テレビの音楽専門局「リヴォルト」のサイトにデレクは「他の仕事をしていなければならなかった」先週の金曜日にでっち上げてみた話だったと打ち明けている。

「気晴らしになるネタを作り上げたんだ」とデレクは説明しているが、「しばらくは無視して仕事に戻った」と振り返っている。しかし、その数時間後にデレクは地元のラジオに接触し、ラジオ局の取材に対してこのネタを騙ったという。

「その晩、セーフウェイ(大手スーパーマーケット店)でテレビのニュース番組のスタッフ(カメラも来てたんだけど)にも会ったんだけど、作り話だろうと言いだして、僕の身分証明書の提示を要求し始めたんだ。僕は90年代のバンドのグラントラックで一時ベースを弾いていたと言い張ったんだけど、スタッフは明らかに疑っていて、時間を無駄にしたとあけすけに不機嫌そうになったね。僕は一応、フランネルシャツは着込んでたんだけどね」

またクレイグリストの個人広告に掲載したスキーや電話機、ゲームソフトなどはどれも実際には所有していないとデレクは語っていて、掲載した写真はすべてネットで引っ張ってきた画像だと明かしている。「マジなコレクターから送料代は持つという問い合わせもたくさん受け取ってるんだよ。スキーの発送はしたことがあるのかって。そう言われると、なんかすごく面倒くさいんだろうなと思うよね」と説明している。

なお、昨年の夏にサブ・ポップではヴァージニア州の女子大生のチアリーダーからの「うちの学校の応援ビデオをニルヴァーナに作ってほしい」という投書に答える動画を制作して話題になったが、この動画にニルヴァーナ役としてデレクは出演していた。

また、カートの出身地アバディーンではカートの47歳の誕生日となった2月20日にカートの銅像がアバディーン歴史博物館で落成された。隣接するホアキム市でもニルヴァーナのロックンロール名誉の殿堂入りを公に祝賀するという。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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