スウェードのブレット・アンダーソン、2015年リリースに向け新作を準備してると明かす

スウェードのブレット・アンダーソン、2015年リリースに向け新作を準備してると明かす

スウェードのブレット・アンダーソンは昨年リリースした『ブラッドスポーツ』に続く新作制作にバンドが取りかかっていることを明らかにしている。

ティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴの発表記者会見場でブレットは『NME』に新作について次のように語っている。
「今曲を書いてるのに忙しくてね。『ブラッドスポーツ』についてはすごく誇りに思っていて、あのアルバムについて一番よかったことは、僕たちには新しい音楽が書けるということ、それも意味のある新しい音楽が書けるということがわかったことなんだ」

「僕たちとしてはこのまま書くのを続けて前に進んでいきたいと思ってるから、いよいよどこか別の場所へ行こうとしているということになるんだ。世に出るのは来年だと思うな。今作品を書いているところだから、現実的に言って来年になるだろうね」

スウェードはティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴの最終日となる3月30日にヘッドライナー出演を予定していて、セカンド・アルバム『ドッグ・マン・スター』のリリース20周年を記念して全曲ライヴを予定している。また、スウェードは2010年にもティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴに出演していて、この時のことをブレットは次のように語っている。

「あれは僕たちにとってのカムバック・ライヴだったんだ。それまで7、8年はライヴをやっていなかったから、結果的にものすごく感動的な一夜になったね。ロイヤル・アルバート・ホールもまた特別な会場だからね、あの会場のいい思い出も僕にはたくさんあるんだよ。そういういろんな要素のおかげで、あの日のライヴはとんでもない内容になって、過去25年ライヴをやってきて一番好きなライヴといったら、あの日を選ばずにはいられないんだよ」

「ステージから降りてロジャー・ダルトリーに会った時のことをよく憶えてるんだ。それで感想を訊いたら『最高だったよ。でも、ちょっと音がデカすぎたかな』って言ってくれてさ。ロジャー・ダルトリーに音がデカいって言われたら、それはもうたいした達成だろうっていう。今度のライヴでは『ドッグ・マン・スター』のライヴをやることになるんだけど、それにはまず20周年だからっていうこともあるんだけど、2010年のライヴがあまりにもよかったもんだから、あれの上を行くには同じやり方じゃだめだっていうこともあるんだよ」

また、『ドッグ・マン・スター』については次のように振り返っている。
「今はもう作品について客観的にみられるようになったけど、リリースしてから一時期まではとても主観的で思い入れが強かったよ。どんなアルバムでもリリースした時点ではまったく作品を見渡す視点は備わってないもんだけど、たとえば、本当はクソな内容だったレコードを20年経ってもいいと思えるようだったら、それは多少なりとも頭がおかしいということになるよね」

「『ドック・マン・スター』については当時繰り広げていた対立や争いのことを思い出させるところもあって、聴くのが辛い箇所とかもあるんだけど、でも、美しいレコードで、ドラマティックで感動的なんだよ。音楽にはもっとドラマや感動が必要で、それが今の音楽には欠けてるね。バンドの中での不穏な要素というのはそういう意味では重要なものでもあって、クリエイティヴな要素ともなりうるんだよ」

その一方で『ドッグ・マン・スター』制作中に脱退したバーナード・バトラーをステージに招待するつもりはないかという問いには「バーナードは戻りたくないはずだと思うよ。今やっていることで満足しているんじゃないのかな」と答えている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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