モトリー・クルー、7月から開始する解散ツアー後2度と再結成しない宣誓書にサイン

モトリー・クルー、7月から開始する解散ツアー後2度と再結成しない宣誓書にサイン

かねてから最後の世界ツアーをやって解散したいと語ってきたモトリー・クルーだが、今年の7月からツアーを始めて、その後解散を決行し、その後絶対に再結成はしないことを宣誓していて、1月28日にバンドはメンバーの間で「ツアー終了合意書」に署名したことを記者会見で明らかにしている。合意書は2015年が終わるとともに効力を発するという。

問題の最後のツアーは7月2日からミシガン州グランド・ラピッズから開始するが、「ザ・ファイナル・ツアー」と題されていて「すべての悪いこともいつか終わりが来る(ALL BAD THINGS MUST COME TO AN END)」という文句がキャッチフレーズとなっている。発表された声明の中でドラムのトミー・リーは次のように宣言している。

「俺たちのヴィジョンは、ずっと最後にでっかい花火を上げて終わらせるっていうものであり続けたわけで、オリジナル・メンバーが1人とか2人とかになった状態でクラブとか田舎のお祭りに出るようなことはしたくないんだ。俺たちのやるべきことはこれで終わるんだよ」

今回の合意書により「ザ・ファイナル・ツアー」終了後は、モトリー・クルーのツアーは禁じられていて、その後はトミー、ヴィンス・ニール、ニッキー・シックス、ミック・マーズはそれぞれの自身の活動を追求し、その後の再結成もやらないと決められている。バンドの法的代理人のダグ・マークは次のように説明している。

「他のバンドは諍いやメンバー間の不和から解散に追い込まれますが、これはオリジナル・メンバー4人全員による合意事項で、他の活動へと全員がそれぞれに活躍の場を移していくことを友好的に決定し、それを全員の合意としてまとめて決定したものなのです」

ミックはバンドの歩みについて「『ジェネラル・ホスピタル』(1963年以来放送が続いている長寿テレビ・ドラマ)に負けないくらいドラマには事欠いてないよ。みんなの衆目を集めてきたし、みんなまた観に来るんだよ」と声明で語っていて、ヴィンスは次のようにバンドの決意を説明している。

「みんなと演奏できなくなると、みんなのことが恋しくなるだろうけど、でも、俺はロックンロールをやめはしないよ。モトリーが終わった後でも素晴らしい機会や刺激的なプロジェクトもたくさんあるはずだと思うよ」

バンドはツアーがグレイテスト・ヒッツ的な内容になるとしながらも、いくつかお楽しみは考えていて、それはツアーの開始とともに明らかにしたいと発表している。ただ、一つ7月から11月にかけて行われる北米ツアーについてはアリス・クーパーが前座を務めることが明らかにされている。

また、2015年にはバンドの自伝本『The Dirt モトリー・クルー自伝』をもとにした伝記映画『The Dirt』が、バンドのその後のツアーに合わせて公開される。映画の監督には『ジャッカス・ザ・ムービー』などで知られるジェフ・トレメインがあたっている。

なお、ミックは硬直性脊髄炎という難病を持病として患っていて、ツアーがミックにとって相当に負担になってきていることへの配慮も、今回の解散の決定にはあるとも言われている。
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