モーターヘッド、レミー・キルミスターの糖尿病治療の長期化のためツアーを中止

モーターヘッド、レミー・キルミスターの糖尿病治療の長期化のためツアーを中止

モーターヘッドはレミー・キルミスターの健康状態が思わしくないため予定されていたヨーロッパ・ツアーを中止にする事態に追い込まれている。

レミーは昨年初頭にペースメーカーの移植手術を受けていたことが伝えられていたが、その後体調が思わしくなくなり、6月まで行われていたツアーも以後すべていったん中止となっていた。その後、レミーは糖尿病による合併症を起こしていたがすっかり元気になったとギターのフィル・キャンベルが明らかにしていて、2月13日からあらためてツアーが組まれていた。

しかし、1月24日にバンドは「2014年1月24日─大変残念なことですが、モーターヘッドは2月から開始される予定になっていたヨーロッパ・ツアーを中止することになりました」と発表していて、ツアーの順延については一切明らかにしていない。声明はさらに次のように続いている。

「オリジナル・メンバーで国際的なロック・スターでもあるレミー・キルミスターの糖尿病をめぐる健康状態の問題につきましては、レミー自身医師らとも協力的に懸命に努力を払ってきました。間違いなく進歩は見られていますが、レミーとバンドは医師らから、まだツアー活動を再開するには時期尚早過ぎると診断されてしまったため、当分の間はツアーを中止にするとレミーとバンドも渋々ながら了承することになりました」

「この事態に誰よりも傷ついているのはレミーで、ツアーを見込んで忠実なファンがすでに支払った一枚一枚のチケット代金や交通費についての腹立たしさや手間について痛み入っています。50年以上、献身的にノンストップでツアーを続けてきたツアーの猛者でもあるだけに、自慢のツアー・バスのラウンジ(レミーの心の故郷)に居られないこともレミーには悲しいことですが、しかし、レミーは自身の長期的な健康状態を優先させなければならないことも自覚しています。今回の中止でおかけするご迷惑についてレミーはもちろん、ひどく申し訳なく感じていますが、レミーもみなさんには自身が全快に向けた努力を続けていて、長期的な見込みついてはとても明るいものになっていることを知ってもらいたいとしています」

「ファンのみなさんはレミーにとってとてつもない支えとなってきましたし、これはレミーにとっても本当にかけがえのないこととなっています。『ローリング・ストーン』誌にもレミーは『病気になった時にはファンのやさしさが信じられなかったよ。文句なんてまるで出なかったんだ。時間をかけてちゃんと身体を治してこいよって感じでさ。心配すんなよ、みんな待ってるぜ、しっかり治せよっていう感じだったんだ』と語っていました」

「ローマは一日にして成らずと言うように、レミーの病気もまた然りです。しかし、このトンネルの先には確かに強い光が見えているのです。みなさんの絶え間ない愛と応援とご理解を全員心から感謝しています」

往時からハードなライフスタイルを送ってきたことで知られるレミーだが、昨年不整脈と診断され、ペースメーカーを埋め込んだ時には「どん底の気分だったよ」と語っていて、「派手に遊んだ日々のツケを払ってるって感じだな。俺がこれまでやってきたことすべてが一緒くたになった結果のことなんだよ。しかも嫌というほどやってきたからね」と心境を語っていた。

なお、モーターヘッドは3年半ぶりとなる新作『Aftershock』を昨年10月にリリースしていて、その原点に戻った内容は高く評価されている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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