デーモン・アルバーン、ソロ新作やブラーの武道館公演について語る

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  • デーモン・アルバーン、ソロ新作やブラーの武道館公演について語る - デーモン・アルバーン『エヴリデイ・ロボッツ』4月30日発売

    デーモン・アルバーン『エヴリデイ・ロボッツ』4月30日発売

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  • デーモン・アルバーン、ソロ新作やブラーの武道館公演について語る - デーモン・アルバーン『エヴリデイ・ロボッツ』4月30日発売

先頃ブラーとして11年ぶりの来日を果たしたデーモン・アルバーンは4月28日にリリースされるソロ新作『エヴリデイ・ロボッツ』の制作の経緯や動機などを『ローリング・ストーン』誌に語っている。

今回の新作は本格的なソロ・アルバムとしては初めてデーモン・アルバーン名義でリリースされるものになっているが、デーモンはレーベル・オーナーのリチャード・ラッセルがプロデューサーとして作品を編集し、音の空気感も決めていったので、完全に自分の作品だとは言えないと説明していて、「話し手、声、作曲者は僕ということなんだ」と語っている。

デーモンはまずリチャードに60曲ほど渡したところから制作を始めたとしていて、リチャードの編集眼がなかったら、たとえば、"ミスター・テンボ"という収録曲をレコーディングすることもなかっただろうと語っている。そもそもこの曲は「その他諸々」という分類に入っているような、子供の誕生日向けに書いたような楽曲のひとつで、タンザニアのムコマジというところで象の赤ちゃんのために書いた曲だとデーモンは説明している。

「この子象が親を失って、飛行場に迷い込んできたというんだよね。僕の知ってる人たちがこの子象の面倒を看ることにして、ミスター・テンボと名付けたんだよ。僕もこの子象に現地で会って、そうしたらとってもかわいくてさ。そこでこの歌をこの子に歌ってあげたんだよ。それを携帯で録ってあって、ちょっと遊び心が出てリチャードに聴かせるリストにこの音源も入れてみたんだ。そうしたらリチャードが『この曲は真剣に取り組んでみてほしいな』と勧めてくれたから、そうすることにしたんだよ」

なお、この歌を聴かせた時の子象の様子はどんなものだったのかという問いに、デーモンはそのままうんちをし始めたと明かしているが、まだミルクしか飲んでいない赤ちゃんだったからクリーム色のうんちだったと振り返っている。その他にも子供時代の記憶にずっと引っかかっていた教会から聴こえてくる聖歌の合唱など、今度のアルバムは過去から現在に至るまでデーモンに影響を及ぼしたものがいろんな形で詰まった作品になっていると『ローリング・ストーン』誌は伝えている。

その一方で武道館でのライヴについても振り返っているが、昔の曲を歌う時には書いた時と同じ人物に戻るものなのかという問いに次のように答えている。
「どうなんだろう。明らかに僕は成熟はしてるよね、ずっと歳取ったから。おかしなもんでね、日本でライヴをやって、今日は何曜日だっけ? 火曜日に日本の武道館でブラーとライヴをやったんだよ。“To The End”という曲があって、これはあの時期の終わりを告げる曲で、しかも、僕たちも武道館を最後にしばらく一緒にライヴをやる予定もないという状況だったんだ。僕は20数年前に書いたこの曲を歌いながら、当時置かれていた状況を心境として感じ取りながら、その一方で映画を観ているような、第三者的な視点が見えてくるような感じがしてたんだ。そうしたら、歌っていくうちに、実はその晩まさに起きていることについて今自分が歌っているような、そんな心地にもなってきたんだよ。もうすっかり自分の感情に呑み込まれちゃってね。あの時、何人いたのか、とにかく大勢のお客さんの目の前で立ち尽くして両手を天に伸ばしながら、ぼくは恍惚に浸り始めていたんだ。と思ったら、そういう時には大抵そうなるんだけど、歌詞忘れちゃってさ。そうやって、はっと我に戻されるっていうのはいいことだよね。自分の気持ちに浸って悦に入るのもほどほどにということで」
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