ブルース・スプリングスティーン、新作の独占全曲試聴がRO69でスタート

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本国アメリカで1月14日に、日本で1月29日にリリースされるブルース・スプリングスティーンの新作『ハイ・ホープス』の全曲試聴がRO69日本独占でスタートしている。

『ハイ・ホープス』は、2012年『レッキング・ボール』以来2年ぶりとなる18作目のオリジナル・アルバムとなる。レコーディングはニュージャージー、ロサンゼルス、アトランタ、オーストラリア、そしてニューヨークで行われた。Eストリート・バンドのメンバーに加え、ギタリストのトム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)などのプレイヤーが参加している。

アルバムには、ライヴのみで披露され、CDとして未発売だった“アメリカン・スキン(41ショッツ)”や、アルバム『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』(1995年発表)にはアコースティック・ヴァージョンで収録されていた“ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード”がエレクトリック・ヴァージョンで収録されている。

アルバムの全曲試聴はこちらから。

ブルース・スプリングスティーンによるライナーノーツの全文は以下の通り。
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過去10年からの俺たちの最高の未発表作品の幾つかを集めたレコードに取り組んでいたとき、(オーストラリア・ツアーの間スティーヴの代役を務めた)トム・モレロがライヴの演奏曲目に「ハイ・ホープス」を加えた方がいいと提案してくれた。「ハイ・ホープス」はLAを拠点にしていたバンド、ハヴァリナズのティム・スコット・マコネルズの曲で、俺は90年代に一度録音していた。オーストラリア・ツアー中のリハーサルで練習して、トムはその曲で会場を熱狂させることになった。俺たちはツアーの途中でシドニーのスタジオ301でその曲を再録音した。同じセッションでお気に入りのオーストラリアの初期のパンク・バンドのひとつ、ザ・セインツの曲「ジャスト・ライク・ファイア・ウッド」も録音した(彼らの「アイム・ストランデッド」も聴いてみてほしい)。トムと彼のギターは俺の詩神になって、このプロジェクトの残りをもう一段高い水準にまで押し上げてくれた。インスピレーションをありがとう、トム。

これらの内の一部、「アメリカン・スキン」と「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」はライヴ・ヴァージョンでみんなも親しみがあるだろう。俺はこれらが自分のソングライティングの最高のものに挙げられるので、それにふさわしいスタジオ録音版を残す価値があると感じた。「ザ・ウォール」はライヴで数回演奏したことのある曲だけど、個人的にずっととても大事な曲だ。曲名と着想はジョー・グルシェキーのもので、その後パティと俺が首都ワシントンのベトナム戦争戦没者慰霊碑を訪れた後に曲が浮かんだ。インスピレーションになったのは、ウォルター・ショーンの思い出だ。ウォルターはジャージー沿岸地方の最初の素晴らしいロッカーのひとりで、(俺の若いときのギターの師匠のひとりだった)弟のレイと一緒に「モティーフス」を率いていた。モティーフスは地元のロック・バンドの中でどのバンドよりも頭ひとつ抜けた存在だった。荒々しく、セクシーで、反抗的で、彼らは自分もそうなりたいと強く願わせるヒーローたちだった。でも、彼らは実際に会って、話しかけ、音楽についての質問をできるヒーローたちだったんだ。クールなんだけど、いつだって近づきやすかった。彼らは俺にとってのインスピレーションだったし、60年代にニュージャージー州中部で演奏活動していた多くの若いミュージシャンにとってそうだった。「ザ・ウォール」の主人公は海兵隊員だけど、現実のウォルターは陸軍の歩兵中隊、第3大隊第8歩兵隊にいた。本物のロック・スターの神秘的な雰囲気で満ちた男を目の前にするのは彼が初めてだった。ウォルターは1968年3月にベトナムで戦闘中に行方不明になった。彼は今でも俺の頭の中でほぼ定期的に演奏している。彼の立ち方、着こなし、タンバリンの持ち方、さりげないクールさ、その自由さ。その態度こそが彼なんだ。彼の歩き方が言っていた。「ここにあるものすべて、教えられてきたことすべて、恐れるように、愛するように教えられてきたこと、そういったことすべてを無視したっていい。それでも君は大丈夫さ」と。彼の死は俺たち、彼の家族や友人、地元の音楽界にとって、ひどく大きな損失だった。俺は今でも彼のことを思っている。

これは俺がずっと発表される必要のあると感じていた音楽なんだ。「ハリーズ・プレイス」のギャング、「フランキー・フェル・イン・ラヴ」の準備のできていなかったルームメイト(スティーヴと俺がアズベリー・パークのアパートで一緒にのらくらして暮らしていた頃を思い出させる)、「ハンター・オブ・インヴィジブル・ゲーム」の荒れ地の旅人から、「ザ・ウォール」の兵士と彼を訪ねる友人まで、彼ら全員に居場所が与えられ、その話を聞いてもらう価値があると感じた。みんなもこれを楽しんでほしいね。 ブルース・スプリングスティーン

(翻訳:五十嵐正)

リリースの詳細は以下の通り。

●リリース情報
Bruce Springsteen “High Hopes”
ブルース・スプリングスティーン『ハイ・ホープス』
全米で1月14日発売(日本では1月29日発売予定)
初回限定ボーナスDVD付 SICP4080-1  ¥3200+税
通常盤 SICP4070  ¥2400+税
アルバムを紐解く日本盤ブックレット付:
*解説:湯川れい子、天辰保文、五十嵐正
*歌詞の世界から見た『HIGH HOPES』三浦久
*対訳:三浦久
<収録曲>
1.High Hopes/ハイ・ホープス - featuring Tom Morello(Tim Scott McConnell)
2. Harry's Place/ハリーズ・プレイズ * - featuring Tom Morello
3. American Skin (41 Shots)/アメリカン・スキン(41ショッツ) - featuring Tom Morello
4. Just Like Fire Would/ジャスト・ライク・ファイアー・ウッド - featuring Tom Morello (Chris J. Bailey)
5. Down In The Hole/ダウン・イン・ザ・ホール *
6. Heaven's Wall/ヘヴンズ・ウォール ** -featuring Tom Morello
7. Frankie Fell In Love/フランキー・フェル・イン・ラヴ
8. This Is Your Sword/ディス・イズ・ユア・ソード
9. Hunter Of Invisible Game/ハンター・オブ・インヴィジブル・ゲーム * -featuring Tom Morello
10. The Ghost of Tom Joad/ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード - duet with Tom Morello
11. The Wall/ザ・ウォール
12. Dream Baby Dream/ドリーム・ベイビー・ドリーム - featuring Tom Morello (Martin Rev and Alan Vega)
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