ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラ、バンド離脱が必要だったわけをさらに語る

ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラ、バンド離脱が必要だったわけをさらに語る

3月にボン・ジョヴィのツアーから離脱しているギターのリッチー・サンボラはバンドから離れなければならなかった理由をあらためて語っている。

リッチーはここにきて娘と一緒に過ごす必要を感じたと明らかにしているが、『ザ・ハリウッド・リポーター』誌に次のように語っている。

「俺たちは世界で一番ハードに働くバンドだったんだよ。24時間週7日営業中だから、家にも滅多に帰ることができないんだ。娘の成長だって、ほとんど見てきていないわけだから。それがある時点にきて、『ああ、これは本当に重要なことなんだな』って思い知らされるところに差しかかるものなんだよ」

ただ、絶妙なタイミングだったと言わざるを得なかったのは、この離脱期間の間にリッチーの母親が骨盤を骨折するという事故にも見舞われたことで、おかげで母の看病にも時間を使うことができたとリッチーは説明していて、今回の時間が自分に及ぼした効果を次のように語っている。

「おかげでちょっとは大人になることもできたよ。ロックンロールをやってると文字通り自分が17歳のまんまになりきっちゃうこともあるからね。子供と一緒に過ごす必要もあったし、学校の親子面談にも行かなくちゃならなくなったし、ゴミ出しをやって、犬のうんこを掃除して、娘が遊んでいるところを見守って、それから娘の誕生日パーティを開くのを手伝ってとね」

また、娘がディズニー・チャンネルの番組『グッド・ラック・チャーリー』で女優デビューを飾ったことも応援したというが、「女優になりたいと言い出された時には死ぬかと思ったけどね」とリッチーは語っている。

なお、来年以降のバンドへの合流の可能性についてリッチーは次のように語っている。
「うん、もちろん、そのことも考えるよ。バンドとの間には悪意とかはないから。30年間もうまく付き合ってこられるというのは、すごいいい形での結婚ということになるからね。俺の場合、(昨年の)ソロ・アルバム『アフターマス・オブ・ザ・ロウダウン』が終わってからいろいろ具合がうまくいかなくなったわけで、このアルバムはどうしてもアーティスティックな意味で満足できる方向に行かなかったんだよ。だからといって、内容的に悪いということじゃないんだけどね」

さらにソロとバンドの活動で常にツアーとスタジオ作業を繰り返してきたことで、自分の私生活がまったくなくなっていたことを次のように明かしている。
「この30年でアルバムとツアーを14サイクルもやってきてるんだから、やってきてないことが相当あるんだよ。人生ではいろんなことが起きてたわけだよ。それからソロ・アルバム3枚とツアーもやってきて、他人にも曲を書いて……燃え尽きたというとちょっと違うんだけど、音楽への愛がなくなりかけてて、もう一度音楽と恋に落ちる必要があったんだよ」

なお、リッチーはロスアンジェルスで毎年開催される今年のハリウッド・クリスマス・パレードに参加し、大ファンであるスティーヴィー・ワンダーとの共演を果たすことにもなった。その一方でバンドは日本公演の後、オーストラリア・ツアーへと移っていて、12月17日のブリスベイン公演で世界ツアーを終える予定になっている。
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