リリー・アレン、ドリー・パートンもアデルもリアーナもビッチだと語る

リリー・アレン、ドリー・パートンもアデルもリアーナもビッチだと語る

リリー・アレンは11月17日にリリースした新曲"Hard Out Here"の歌詞に関連して、さまざまな人物を引き合いに出しては「ビッチ」と呼んでいる。

"Hard Out Here"のコーラスでは「It’s hard out here for a bitch(近頃の世の中はビッチにはしんどいわ)」というフレーズが歌われているが、ジ・オブサーヴァーの取材に対してリリーは次のようにビッチの解釈を説明している。

「ドリー・パートンはビッチだから。アデルもビッチ。アンジェラ・メルケルもビッチ……リアーナはインスピレーション豊かなビッチ、わたしの母、マイリーもビッチよ、しかも急上昇中。わたしのヒーローだし」

さらにリリーは「ちなみにケイト・ミドルトンはビッチではありません」ともつけ加えている。また、リリーは音楽業界での自分の立ち位置や役割について次のように語っている。

「わたしっていつも口が災いしてるって言われてきたんだけど、やってきたことってただよくトークをしてきただけなんだけど。音楽業界では女っていつだって男の幹部の言いなりにされて、ケイト・モス的にやれと言われてきてるわけだから。とにかく黙ってろと。口を開くと物笑いの的になるだけだぞってね」

その一方で現状のシーンについてはリリーが2006年に『オーライ・スティル』をリリースした頃とは対照的に女子のアーティストに溢れていると次のように語っている。

「わたしがまだ駆け出しだった頃って、女の子っていう意味ではわたしとエイミー(・ワインハウス)くらいしかまだいなかったから。そして今チャートにまた入ろうとしてみると、なんと女子だらけになってるわけで」

ただ、女性のポップ・アーティストがあまり自作曲を書かないことについての不満を次のように話している。

「最近じゃ誰もリアルなことを歌ってくれないのよね。たいがいの女の子たちも他人に曲を書いてもらってるし。そういうのって腹が立ってくるというか、たとえば、『♪エーオーエーオーアー』なんて歌われてもそんなのコーラスじゃないから。それじゃ『あ、繋がった』って思えるパートにはならないんだから。やっぱりちゃんと説明してもらわないとわたしは嫌なの」

なお、新曲群とこれまでの楽曲との違いについてはかつての作品が「自分にとって重要な他人」に宛てられていたものだったの対して「もう違うものについて歌いたい」とリリーは語っている。

「今のわたしってもうこれ以上に幸せなことはないっていう状態だから、一般的なことについて書けるようになれるだけ自分も開かれたというか。もちろん、サム(・クーパー、夫)に向けられた曲もいくつかあるけど。ちょっとセクシーなのもあって、それは子作りを終えて、またエッチな関係を持つのにどう折り合いをつけるかって内容なんだけど。でも、基本的にどれももっとおかしくてハッピーなもので、けだるくて十代的なものとは無縁になってきてるわけなの」

なお、リリーは先頃"Hard Out Here"のビデオへの批判に対して数えきれないほどの共感も得ていると反論している。ビデオではヒップホップ・ビデオの振付を意識したスタイルで黒人のダンサー集団とリリーがダンスを披露するものになっているが、一部の評論家からは白人の歌手の従属物のように黒人のダンサーを使うのはいかがなものかという批判も上がっていた。

これに対してリリーは「"Hard Out Here"についてはたくさんほめてもらってもいるから。山ほどね。ローラ・マヴーラ、エリー・ゴールディング、ケイト・ナッシュもみんな連絡をくれたし、他にもたくさんあったから。ローラ・マヴーラはビデオを観てあまりに楽しくて泣いたり笑ったりしたって言ってくれたし」とNMEに語っている。その一方で、批判もたくさん受けていると認めた上でリリーは「そうした意見についてはここでは話題にしないから」と断っている。

さらに、サード・アルバムとなる新作の詳細についてリリーは語らず、いずれ明らかになるとだけ説明した。アルバムの仕上げとツアーの準備で新年は相当に忙しいのではないかと訊かれるとリリーは「わかんないわよ、クリスマス前に急遽出しちゃうかもしれないから」と答えた。
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