スプリングスティーン、戦争負傷兵支援のフェスに出演し、ギターを2400万円で売る

スプリングスティーン、戦争負傷兵支援のフェスに出演し、ギターを2400万円で売る

ニューヨークで11月6日から10日まで開催されているニューヨーク・コメディ・フェスティヴァルの一環のイヴェントにブルース・スプリングスティーンが出演したという。

ブルースが参加したのはアメリカの負傷兵を支援するボブ・ウッドラフ基金へのチャリティとして行われたピン芸人ステージ、スタンダップ・フォー・ヒーローズという出し物だが、ブルースの前にはジョン・スチュワート、ビル・コスビー、ジム・ガフィガン、ジェリー・シンフィールドなど、アメリカのピン芸人コメディアンでは名人クラスと言われる強者ばかりだったとか。

もともとボブ・ウッドラフはテレビで活躍するジャーナリストで、イラク戦争取材を度重ねて行っていたが、イラクで取材中に移動車が地雷で爆破され、脳を激しく損傷したがその後、奇跡的に復帰を果たすことになった。しかし、自身の治療の過程で一般の負傷兵へのサポートがあまりにも脆弱であることに気づき、以後、負傷兵支援キャンペーンを展開していて、今回の「スタンダップ・フォー・ヒーローズ」もその一環として企画されたもの。そんなステージにギターを1本抱えて登場したブルースは錚々たる顔ぶれのコメディアンの話芸の後に次のように切り出したとか。

「俺にはどうも腑に落ちないんだ。これは軍人のためのお笑いの初日のはずなんだけど、それなのにこれまでずっと下ネタがひとつも出て来てないってどういうことなんだろうってさ。これはおかしいだろ。俺はこれをみすみす見逃すわけにはいかないよ。というわけでね、歳取ってくると、息子がなかなか元気になってくれないわけでしてね……」

ブルースはED小噺の後、3曲披露したというが、さらに基金への寄付を募るため、なんとその場で自分が抱えてきたギターの競りを始めたとか。ギターは14万ドル(約1300万円)でいったん落札しかけていたが、そこへブルースはさらにギターを落札した人にはブルースによるギターの個人レッスンもついてくると提案。さらに競りの声が落ち着いてくると、ブルースは母親のお手製ラザニア、ブルースの自宅スタジオ訪問など特典を増やして値を釣り上げたとか。最終的にギターは25万ドル(約2400万円)で競り落とされた。
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