ルー・リードの妻のローリー・アンダーソン、隣人に宛てた公開書簡を明らかに

ルー・リードの妻のローリー・アンダーソン、隣人に宛てた公開書簡を明らかに

10月27日に他界したルー・リードの妻でパフォーマンス・アーティストのローリー・アンダーソンはルーが息を引き取った、自宅のあるニューヨーク州イーストハンプトン近郊のスプリングスの隣人たちに向けて書簡を公開した。

『イーストハンプトン・スター』紙のサイトでも公開されたその手紙でローリーは先週の時点で、ルーにすぐに退院してルーの「精神的な故郷」であるスプリングスに連れ戻すことを約束していたと明らかにしている。「ルーは日曜の朝に木立を見つめながら彼のミュージシャンとしての手を宙で動かしながら、太極拳の有名な第21式を行いながら息を引き取りました」とローリーはルーの臨終の様子を綴っている。

「隣人のみなさんへ:なんて素晴らしい秋なのでしょう。すべてがきらめいて黄金に色づいて、やわらかい光に満ちていて。水に囲まれて。ルーとわたしは過去数年、ここでたくさんの時間を過ごしてきて、わたしたちは本来は都会っ子ですけれども、ここはわたしたちの精神的な故郷となってきました。先週、わたしはルーに病院から退院させてスプリングスに連れて帰るからと約束しました。そしてちゃんと帰って来られました! ルーは太極拳の師範で、最期の日々は自然の美しさと力とやわらかさに目を細めながら幸せに過ごしていました。ルーは日曜の朝に木立を見つめながら彼のミュージシャンとしての手を宙で動かしながら太極拳の有名な第21式を行いながら息を引き取りました。ルーは王子のように気高く闘士のように勇敢で、この世の痛みと美しさを歌った数々の楽曲は人々の心をルーが人生について感じていたとてつもないほどの喜びでもって満たすことでしょう。わたしたち全員に舞い降りては染みわたりまとわる美しさよ、永遠なれ」

ルーは今年の4月に肝臓移植手術を受けて成功したと伝えられていたが、この時の治療にあたったオハイオ州のクリーヴランド・クリニックのチャールズ・ミラー医師は、ルーが死の数日前までまた治療を受けていたことを明らかにしている。ミラー医師は先週ルーがクリニックに戻っていたことをニューヨーク・タイムス紙に明らかにしていて、最終ステージにあった肝臓疾患に対して手を打つ術がなくなったことを知ると、ルーは自宅に帰宅することに決めたという。

スプリングスはニューヨーク州イーストハンプトン近郊の自治体のない村落で、前衛アーティストや作家が多く住む一帯として知られている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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