ジョン・ケイル、ルー・リードへの追悼メッセージを発表

ジョン・ケイル、ルー・リードへの追悼メッセージを発表

10月27日に他界したルー・リードの訃報に対して「世界は優れたソングライターにして詩人を失った。ぼくは学校時代のダチを失ったよ」とフェイスブックでコメントしていた元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルは、より詳細な心境を声明として発表している。

「僕が最も恐れていた報せは、今僕が襲われている喉のつかえや腹をえぐられるような思いにはもはや及ばないものになってしまっています。二人の少年がたまたま出会って47年後にもまた同じように喧嘩して愛し合って、そのどちらかが欠けるなんてことは理解の範疇を越えたような事態なのです。この欠落の代替となるような価値などないし、デジタルでもヴァーチャルでもありえないし……もはや永遠に壊れてしまったのです。似たような話は掃いて捨てるほど世の中にはありますが、僕たちが違っていたのは、その怒りの最高の形をアナログ盤に刻み込んだということで、世界中の人々にそれを垣間見てもらうことができるということです。たった数週間前に交わした笑い声は、僕たちの間の最もよかったものとはなんだったのかということを、これからもずっと僕に思い出させてくれることでしょう」

ルーとジョンは1964年にやがてヴェルヴェット・アンダーグラウンドとなるユニットを結成し、67年にファースト『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』、68年にはセカンド『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』を発表した後、ジョンは68年に脱退。その後、他界したアンディ・ウォーホールの追悼プロジェクトとして二人は『ソングス・フォー・ドレラ』を90年に発表し、93年にはヴェルヴェット・アンダーグラウンドの再結成を実現させたが、その後、二人の間での摩擦は二人をして二度と一緒に仕事をしたくないと公言せしめるに至っていた。

ルーは今年に入ってから肝臓移植手術を経て一時は元気な姿も見せていたが、27日に他界したことが伝えられた。享年71歳だった。
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