YouTube、スマートフォンにも対応したオンデマンド・サービスを提供か?

YouTube、スマートフォンにも対応したオンデマンド・サービスを提供か?

ユーチューブはスポティファイに似た、オンデマンドによる音楽動画サーヴィスを今年中に立ち上げると伝えられている。サービスは無料で鑑賞できる動画サービスと、プレミアム・サービスがあり、プレミアム・サービスでは広告のない音楽ヴィデオを無制限に鑑賞でき、さらに動画ファイルを保存してオフラインでも端末で再生できるようになると『ビルボード』誌が伝えている。

今回のサービスはスマートフォン機器での使用を見据えたものになっていて、『ビルボード』誌では次のように伝えている。

「プレミアム・サービスではスマートフォンも含んだすべてのプラットフォームで楽曲のフルトラックに無制限でオンデマンドで対応するものになっていると、このサービスの概要を知らされている関係者は語っています。そうした意味で無料サービスの方はイメージ戦略を担っているところもあり、ユーチューブとしては基本的にモバイルでも大量の視聴ユーザーを集めて広告で収入を得ることに主眼を置いていることは変わっていません」

その一方でプレミアム・サービスのメリットについては次のように解説されている。
「しかし、プレミアム・オンデマンド・サービスを提供するのに必要なライセンスをすべて備えた状態で有料サービスを整備するということは、音楽を素材にしてなにができるのかというところでより自由にパッケージや販売戦略を打ち出していくだけの柔軟性をユーチューブにもたらすことになると、複数の情報筋が指摘しています。さらにプレミアム・ミュージック・ヴィデオ・サービスを開発していく戦略的な動機として、将来的にグーグル・グラスなどといったグーグルの商品と提携させていくことなども考えられるとしています」

その一方でユーチューブは次のように『ビルボード』誌に対して文書でこうしたプロジェクトについて回答しているという。
「ユーチューブでは常にコンテンツをどのフォーマットにおいても楽しんでいただけるように、より新しくよりよい形を常に模索していて、ビジネス・パートナーのみなさんにはより多くのファンに作品を届けるための方策を考案しています。しかし、現時点で発表できることはなにもありません」

ただ、来月ユーチューブが主催する「YouTube Music Awards」の授賞式に合わせて今回の新サービスが発表されるのではないかと見る向きもある。授賞式は11月3日にニューヨークで開催され、俳優のジェイソン・シュワルツマンが司会を務め、映画監督のスパイク・ジョーンズがイヴェントのクリエイティヴ面での指揮を監督として執ることになっているという。授賞部門は6部門用意されていて、90分の式典ではパフォーマンスも予定されているが、出演者にはアーケイド・ファイア、エミネム、レディー・ガガ、M.I.A.、タイラー・ザ・クリエイターとアール・スウェットシャツが予定されている。
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