スレイヤー、バンド存続について「ジェフが亡くなるなんて夢にも思わなかった」と語る

スレイヤー、バンド存続について「ジェフが亡くなるなんて夢にも思わなかった」と語る

現在アメリカ・ツアーを敢行中のスレイヤーだが、ギターのジェフ・ハンネマンが5月に他界した今、バンドの将来は不確かだとヴォーカルのトム・アラヤが語っている。

ジェフは2011年から壊死性筋膜炎という難病にかかり、闘病を続けて回復に向かっていたが、肝硬変を発症して5月に急死した。バンドではジェフの復帰を前提にツアーも続けていただけにジェフの不在が確定的となった今、バンドの存続も考え直さればならないとトムは次のように『ステッピン・アウト』誌に語っている。

「今のツアーが終わったら、ケリー(・キング)と俺とでこの先バンドをどう進めたいのか、そしてどこまで進めたいのか、話し合わなきゃならないんだよ。これまでケリーと俺とでそこを詰めて話す余裕がなかったからね」

「ツアーには一緒に出てるわけだけど、そのことで腰を落ち着けて話す機会はまだなかったんだ。ジェフと俺はコラボレーションをたくさんしてきたし、ジェフも俺にコラボレーションをする機会をよく与えてくれたんだけど。俺たちはこのまま前に進むのか、なにか別のことを考えなきゃいけないのか、それを判断しなきゃならないんだ」

また、トムはバンドではジェフが回復すると確信していて、ジェフが亡くなった時のことなど想定していなかったとも次のように語っている。

「誰もジェフが亡くなるなんて夢にも思わなかったから。俺もジェフについてはいずれ回復して、ステージにまた戻るとそればかり考えてたからさ。ここ2年くらいずっとスタジオに入る話もしてきたし、ジェフもそれに加わることが前提になってたんだよ。活動はあくまでも続くはずだったんだ」

「つまり、ジェフが死んだことですべて変わってしまったんだ。俺としては、ジェフは休んでいるだけだと思ってたから、これまでも平気だったんだよね。いつだって『ジェフは戻ってくる』という話だったわけだから。それなのにジェフが亡くなってしまったら、『なんで俺はこれをやってるんだ?』っていうことにもなってくるんだよ。ある種のことについての俺の態度も変わってしまったしね。よく人からは『ツアーをやってくれて活動を続ける気になってくれて嬉しい』とも言われるけど、今度のツアーは(ジェフの死の)前から組まれてたもんだからね」

なお、現在のツアーは11月末まで続く予定になっている。
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