ビートルズのマネージャー、B・エプスタインの伝記映画でビートルズ音源使用がOKに

ビートルズのマネージャー、B・エプスタインの伝記映画でビートルズ音源使用がOKに

ザ・ビートルズを発掘したリヴァプールのレコード店主にしてマネージャーのブライアン・エプスタインの伝記映画が製作進行中だが、ビートルズを題材にした映画としては初めてビートルズの音源の使用許可を認められていることが明らかになっている。

映画は『The Fifth Beatle』というタイトルで製作が進行していて、ブライアンがリヴァプールでビートルズを発見し、世界的な成功へと導き、その後、薬物の過剰服用で1967年に32歳で他界するまでの生き様を描くことになるという。脚本はブロードウェイ・ミュージカルのプロデューサーとして有名で、グリーン・デイの『アメリカン・イディオット』のミュージカル版も手がけたヴィヴェック・ティワリが手がけていて、プロデューサーは『アメリカン・ビューティー』や『ビッグ・フィッシュ』のブルース・コーエンが手がけると映画サイトのデッドラインが伝えている。

ブライアンは昼休みに立ち寄ったキャヴァーン・クラブでのライヴを観てビートルズのマネージャーを買って出ることになり、その後、かなり強引な手法でEMIとのレコード契約を勝ち取ったことで知られている。映画では、その後同性愛者だったことが判明したブライアンのアウトサイダーとしての生き様に焦点を当てることになるという。

ブライアンの伝記映画の企画はこれが初めてではなく、2009年にも別の脚本での映画製作が試みられたが、頓挫することになった。また、1991年にはブライアンとジョン・レノンが1963年に行ったスペイン旅行を題材にした中編映画『僕たちの時間』が製作されているが、この作品にはビートルズの音源使用は認められず、また初期ビートルズのメンバー、スチュアート・サトクリフとメンバーとの交友を描いた93年の『BACKBEAT』でもまたビートルズの音源は使われなかった。

その一方で、ビートルズの秘書として活躍し、ビートルズのファンクラブを切り回していたことで有名なフリーダ・ケリーの現在製作中のドキュメンタリー作品についてはビートルズが音源使用の許可を出したことが今年の2月に明らかになって話題を呼ぶことになった。なお、『The Fifth Beatle』は来年からの撮影開始を予定している。

また、ポール・マッカートニーが書いた童話『あの雲の向こうに』の3D映画化プロジェクトも進行していて、こちらはポールのオリジナルの楽曲をいくつか使うことになるという。公開は2015年を予定している。
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