キンクスのデイヴ・デイヴィス、キンクスの再結成ツアーは半々の確率でありうると語る

キンクスのデイヴ・デイヴィス、キンクスの再結成ツアーは半々の確率でありうると語る

ザ・キンクスのギタリストであるデイヴ・デイヴィスは、ザ・キンクスが来年再結成してツアーをする可能性は50パーセントの確率でありうると語っている。

『ローリング・ストーン』誌の取材に答えたデイヴは、バンドの結成50周年を記念してライヴを行う可能性があるとしながらも、ただ、それと同時にあくまでも兄のレイと自分の関係次第だとして、再結成して新作を制作する可能性はないとも説明した。

デイヴは夏の間にレイには3度ほど会ったと明かしていて、当初の話し合いはとても前向きなものだったのに、だんだんと険悪になっていったとも次のように語っている。

「最初の2回のミーティングは最高だったんだよ。昔の思い出話をいろいろして、来年なんかやれないかなという話に自然となってね。話しながら俺も『マジかよ、この調子だったら、俺たちぽっくり死んじゃう前になんか本当にやれるのかも』って思ったからね。すごく前向きな感じだったんだ」

しかし、その後の経緯をデイヴは次のように説明している。
「それがアメリカに来る直前に一緒にお茶を飲んだら、ものすごくネガティヴになってて、文句たらたらで意地が悪くなっててさ。なんかいきなりブラックホールに吸い込まれてるような感じだったよ。レイは俺にアメリカに戻ってきてほしくなかったんだよね。要するに、俺が今満足して活動をしてて、兄貴の承諾は何も必要ないのが気に入らないみたいなんだ。俺が満足すると兄貴は惨めになるっていう感じなんだよね。ほんとにどこまで厄介な奴なんだよって思うよね」

来年のライヴの可能性について訊かれるとデイヴは次のように答えている。
「可能性は半々ってところかな。ほとんどレイ次第ってところだよ。俺たち、よく昔はテニスをやったもんなんだけど、俺が優勢だと兄貴はいつもなんかケチつけてくるんだよね。基本的に、俺が勝ってると『いてっ! 背中の筋違えた!』とか喚きだすんだ。それで俺がちょっと手加減すると、いきなり猛攻をかけてくるんだよ。するとこっちがムカつくだろ。するとニヤニヤ笑い出して、なんか『スター・ウォーズ』の皇帝がルーク・スカイウォーカーの腕を試してるような上から目線になるんだよね。ルークを怒らせてから、皇帝は『俺の思い通りだ!』って抜かすようにね」

その一方でレイと一緒に新作を作るという見込みについては「レイとスタジオで何日も過ごすこと自体がもうありえないよ。俺にはどうしてもできないね」と一蹴している。

なお、9月18日にはザ・キンクスの1971年作品で名作と名高い『マスウェル・ヒルビリーズ』のデラックス・エディションをリリースしているが、本作にはヴァージョン違いや未発表音源、BBCでのライヴ・セッションなどがボーナス・トラックとして収録されている。未発表音源は“ラヴェンダー・レイン”、“マウンテン・ウーマン”、“ケンタッキー・ムーン”、“クイーニー”となっていて、また“ノーバディズ・フール”のデモ音源も収録されている。
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