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    ポール・マッカートニー、ビートルズで起きたことは自分たちしか知らないと語る

    ポール・マッカートニー、ビートルズで起きたことは自分たちしか知らないと語る - (c)2013 Mary McCartney(c)2013 Mary McCartney

    10月14日に新作『NEW』をリリースするポール・マッカートニーだが、新作に収録された"Early Days"の歌詞の内容が、ザ・ビートルズの内情を知りもしないくせに知ったかぶりをする人たちへのあてこすりになっていると『MOJO』誌に明らかにしている。

    「いっつもこれには悩まされるんだよね。事実としては、いつだって内情を知っている人はほんとに限られた人たちだけで、他の人たちがいろいろ分析をしたがるということで、それは別に問題ないんだよ。だけど、まるで見当違いなことを言われても、それとずっと付き合っていかなきゃならないということがあるんだよね」

    さらにポールは次のように語ってみせている。
    「この間も言われてこれには恐れおののいたんだけど、こういうことだったんだよね。『要するにジョンが賢いやつで、あなたがかわいいやつで、リンゴがおかしなやつで、ジョージなスピリチュアルなやつだったってことよね』ってね。それでぼくは(深いため息をついて)『うーん、そういうことなんだよね、まさに』って答えるしかなくて」

    また、ジョン・レノンの生い立ちを追った伝記映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』で監督を手がけ、ポールの友人でもあるサム・テイラー=ウッドと交わしたやりとりについても次のように紹介している。
    「サムが『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』の脚本を持ってぼくん家に遊びに来たことがあって、あれこれ話し込むことになったんだよね。それで『いいね、ちょっとその映画の話を聞かせてよ』ってけしかけたら、ジョンが残忍で意地の悪い云々ってことになってて、『ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!』みたいな。『ぼくがみてきたジョンはそんなやつじゃないよ! この脚本を書いたやつは現場にいなかったんだから、これは伝説と伝聞にしかもとづいてないってことだよ……』などなどと言ったんだけどね」

    「あるいは映画の中でジョンとジョンの友達たちはバスの天井に飛び乗ったりするんだけど、ぼくたちはそんなことしたことないんだよ。するとサムは『でも、シーンとしては最高だからさ』と言うんだよね。だから、もうこう言わざるを得なかったよ。『あのさ、サム、こういうことで合意しよう。これは映画であって、実際の人生とはまるで違う、ただの映画だと。これは現実ではなくて、現実について扱った映画だ』とね」
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