ピンク・フロイドのメンバーを訴えたのは間違いだったとロジャー・ウォーターズが語る

ピンク・フロイドのメンバーを訴えたのは間違いだったとロジャー・ウォーターズが語る

ロジャー・ウォーターズはいずれまたソロ新作をリリースするつもりだと明かしつつ、かつてピンク・フロイドのメンバー相手の訴訟を起こしたのは間違いだったと語っている。

ロジャーは1985年にピンク・フロイドは終わったと宣言して脱退したが、デイヴィッド・ギルモアとニック・メイソンがその後もピンク・フロイドとして活動を続けることを明らかにすると、バンド名の使用権をめぐってデイヴとニックに対して訴訟を起こすことになったが、今になって自分が間違っていたとロジャーはBBCニュースのインタヴューで語っている。もともと訴訟を起こしたのはピンク・フロイドを続けること自体が間違っていると自分は思ったからだとロジャーは次のように語っている。

「そうだよ、ぼくは確かに(ピンク・フロイドを続けるなんて)間違っていると思ったんだよ。でも、ぼくの方が間違ってたんだよ。もちろん、間違ってたのはぼくの方なんだよ。そんなこと誰も気にしてないよ。あれは商売としての判断だったわけで、その経験を通してぼくは法律屋に数少ない教訓を教えてもらうことになったんだよ。ぼくが法律屋連中のところに行って持ちかけたわけだよ、『ちょっと聞いてよ、このバンドはもう壊れちゃったんだよね。そんなバンドはもうピンク・フロイドとは呼べないんだよ』ってね。そうしたら『何を寝言を言ってるんだよ』と言われたわけだよ。『そんなことはどうでもいいことなんだよ。バンド名とはラベルであって、そこに商品価値がある限り、きみの方から存在することをやめさせることはできないんだ、きっときみはラニーミード(イギリスの成文法の原典となっているマグナ・カルタが制定された場所)にも行ったことがないんだろうね、イギリスの法制度がさっぱりわかっていないということだね。バンド名とは、きみが思っているようなものではないんだよ。バンド名はただ、バンド名なんだ』ってね。法とは僕たちが持っているすべてのものに入り込んでいるんだよ。『ザ・ウォール』というのはそういうことを言っている作品なんだよ」

また、ロジャーは2005年の『サ・イラ~希望あれ』に続くソロ新作を構想しているとも次のように明かしている。

「ぼくはここ最近いくつか乗り越えたことがあってね、これについては話さないけど、でも、もう1枚レコードを作ろうと思うんだ。とてもとても強いアイディアを得たから、これを追求して、少なくともあと1枚はアルバムを作るつもりだし、それを形にできることを本当に楽しみにしているんだ」

なお、ピンク・フロイドは今年に入ってから"あなたがここにいてほしい"のストリーミング100万回を経た後にピンク・フロイドの全カタログのスポティファイでのストリーミングを解禁している。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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