ストーン・ローゼズのライヴの影響で、ロンドン北部の犯罪件数が爆発的に増加

ストーン・ローゼズのライヴの影響で、ロンドン北部の犯罪件数が爆発的に増加

ザ・ストーン・ローゼズが6月にロンドンのフィンズベリー・パークで行ったライヴのせいで、この一帯の犯罪発生率が800パーセントも増加したことが明らかになっている。

ローゼズは6月7日と8日にフィンズベリー・パークでライヴを行ったが、バンドにとっては2011年に再結成してから、ロンドンでの初の本格的なライヴとなったため、当然チケットも完売となる人気を博すことになった。しかし、8月19日に発表された警察調べの統計によれば、このライヴが行われた6月には北ロンドンで驚異的な犯罪率の伸びを見せていて、報告件数は195に上ったという。その前月の5月や前々月の4月には報告件数はそれぞれに20件と16件しかなかった。

『ザ・ハックニー・ガゼット』紙によると、この数字のせいで北ロンドンは6月期においてイギリス全土の犯罪多発地域ワースト10の一つに入ることになり、今後のライヴ開催の是非にも影響するのではないかと危惧されている。特に6月7日と8日に報告された犯罪には喧嘩沙汰、放尿、自動車内の所持品窃盗などが多く挙げられていたという。

イズリントン公安委員会理事のポール・コンヴァリーは次のように事態を憂慮している。
「私が憂慮しているのはフィンズベリー・パーク地区なんです。この一帯では一部住人の退去が進行している地域もあり、特にフィンズベリー・パーク周辺では事件が多数発生していて、これへの対応策を取ろうとしているところです。ただ、この発生件数の上昇にはザ・ストーン・ローゼズのライヴとの関連も考えられなくもないわけです。ライヴ開催時は相当な混乱状態が見かけられましたし、所構わず人々が放尿をしていることが問題になっていたのも確かです」

さらにイズリントンを管轄するハリンゲイ区議の英自民党区議長のリチャード・ウィルソンは次のように語っている。
「今回のイヴェント(ローゼズのライヴ)に関連して、これだけ酒類に関連した問題が続発したことは非常に憂慮すべき事態ですし、当局としてもこの地区で今後もコンサート興行を増やしていきたいということであるからには、区議と警察に対して直接善後策を問い質していかなければならなくなりますね」

なお、フィンズベリー・パーク公演の後、6月15日にグラスゴーで行われたローゼズのライヴでは会場で転倒した24歳の女性がその後病院で死亡するという事件も起きている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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