ローリング・ストーンズ、ハイド・パークのライヴで来た騒音の苦情は1件

ローリング・ストーンズ、ハイド・パークのライヴで来た騒音の苦情は1件 - (C) DAVE HOGAN(C) DAVE HOGAN

ザ・ローリング・ストーンズが先月行ったハイド・パークでのライヴは、これまでハイド・パークで行われたライヴでは最大規模の音量を誇るものだったことが判明したと、ライヴを手がけたイベンターのAEGのジム・キングが明らかにしている。

しかし、ライヴについて舞い込んだ苦情は1件だけだったとキングは『ミュージック・ウィーク』誌に次のように語っている。

「ローリング・ストーンズはこれまでハイド・パークで行われたライヴとしては最大音量のラウドなライヴをやったんですが、舞い込んだ苦情は1件だったんですよ。きっとその1件だって、音を流していなかったとしても舞い込んでくるようなただの難癖だったと思いますよ」

ストーンズはバンド結成50周年を祝った50アンド・カウンティング・ツアーを締め括るライヴとしてハイド・パーク・ライヴを2回行ったが、これまであまりにも音が小さいという観客のクレームと音が大きすぎるという近隣住民からの苦情との折り合いをつけるために今回AEGでは市の郊外にある地所でライヴをやるという設定で音の設計を行ったキングは説明している。

「騒音の計量が行われている、公園に接しているパーク・レインとベイズウォーター・ロード一帯にクレーン車を並べて、公園で3日間イヴェントを開いたんだよ。そこでおよそ1万件の音量のサンプリングを計測して、それをもとにして5種類のサウンド・システムで音を出してみたんだ。どれも世界でも最高のシステムのものだよ」

ミック・ジャガーはハイド・パークならぜひまたやらせてほしいと語っていて、ハイド・パークでのライヴ音源もすでにiTunesでリリースされている。

先月『NME』の取材に応えたミックは1969年のハイド・パーク・ライヴを懐かしがっている暇など少しもなかったと語っていて、ステージの様子を69年と比較してどう思ったかという問いには次のように答えている。

「まあ、昔やった時よりもステージが混み合ってなかったな。おもしろいのはさ、69年の映像とかを観ると、友達連中がステージのそこかしこでうずくまってたりするんだよ。だけど、今回は舞台袖でぼくの子供たちがうずくまってたりするわけだからね。だから、ほんと、似て非なるものなんだよ」

今後またハイド・パークでライヴをやりたいと思うかという問いには次のように答えている。

「今年はもうやる予定はないけどね……特にそのことをまだ考えたことはないし、オファーもまだ来てないけど。でも、やれたら最高だよ。最高のライヴだったし。本当にぼくも楽しませてもらったよ。もう美しかったよ……公園に日が沈んで行って本当に素晴らしいものになったね。完璧なロンドンの夕べというものになったよね」

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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