パブリック・エナミー、ジェイ・Zやスヌープ・ドッグはヒップホップではないと語る

パブリック・エナミー、ジェイ・Zやスヌープ・ドッグはヒップホップではないと語る

パブリック・エナミーのフレイヴァー・フレイヴとチャック・DはジェイZ、スヌープ・ドッグ、ケンドリック・ラマーらは本当の意味でのヒップホップではないと語っている。

「ギグワイズ」
の取材に応えたふたりはヒップホップとラップ・ミュージックの違いについて触れ、さらに現代のアーティストは消費主義にあまりにも偏っているとも次のように語っている。

「ラップ・ミュージックがすごくゆっくりのテンポで作られるようになってから、ヒップホップ的要素も薄れたように思うね」とフレイヴァーは語っている。「その傾向はここ数年続いているよね。今じゃたくさんのラップ・ミュージックが遅いテンポで作られてるんだよ」

「あの『Wave your hands in the air like you just don't care』っていう、(初期のヒップホップの)単純な語呂合わせ的なライムもなくなって、ブレイクダンスをしたくなるような要素がなくなったと思うんだよ。主にアメリカではラップ・ミュージックからはそういう要素がもう失われてしまってるんだ。今じゃあまりヒップホップ的にすごい作品は出てないけど、ラップ・ミュージックとしてはすごいアルバムはたくさんリリースされてるよね。リル・ウェインはラップ・レコードとしてはすごい作品を作ってるし、ドレイク、ニッキー・ミナージュ、リュダクリス、ジェイZ、50セント、スヌープとみんなラップ・ミュージックの傑作は作ってるけど、ヒップホップではないんだよ」

その一方でチャック・Dは次のように説明している。
「もしヒップホップが好きなら、自問してみて考えてみるといいよ。俺たちは26年間、90か国を回ってやってきて、俺たちなりの理由がみつかってるんだ。俺たちとしてはボブ・マーリィ、ボブ・ディラン、ボビー・ウーマックというような文脈を持っているべきだと思うんだ。どんな状況や局面にもあてはまるような表現じゃなきゃだめなんだよ。『俺には金があって、おまえには金がない』ってそれだけの話になるとね、それは聴き手の未成熟さを利用するだけの話になってしまうんだよ」

パブリック・エナミーは先頃シングル"Get Up Stand Up"をファイル共有ソフトのビット・トレントを媒介にしてリリースしている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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