レディオヘッドのステージ崩落事故をめぐってライヴ・ネイションの責任を問う裁判が開廷へ

レディオヘッドのステージ崩落事故をめぐってライヴ・ネイションの責任を問う裁判が開廷へ

昨年カナダで行われたレディオヘッドのライヴの公演前にステージが崩落した事故を巡って、興行業者のライヴ・ネイション・カナダがオンタリオ州労働局より事件の責任を問われて訴えられている。

ライヴ・ネイション・カナダとライヴ・ネイション・グループはカナダの「職業上の健康及び保安法」に抵触したとして、8件の容疑を問われていて、またオンタリオのステージ設営業者「オプテック・ステージング・アンド・サーヴィス」も4件の容疑を問われている。さらにエンジニア1人に対しても容疑が問われており、この事件で13件の容疑が問われている。

事件は昨年の6月16日にトロントのダウンズヴュー公園で開演数時間前に発生し、屋外ステージの屋根部分がステージへと崩落し、ドラム・テクニシャンのスコット・ジョンソンが亡くなり、さらに3名のスタッフが怪我を負うことになった。

労働局はライヴ・ネイションが「構造物がどのような荷重や力に対しても支えとなり、抵抗するように設計して万全を期すことを怠ったのに対して、構造物はきちんと指示通りに組み立てられ、荷重が重過ぎることもなく、従業員は安全法に触れることなく業務を遂行した」と釈明していると『ザ・トロント・スター』紙が伝えている。

その一方で、ライヴ・ネイションは今回の容疑を受け入れられないとしていて、何としてでも抗弁してみせると声明を発表している。その中でライヴ・ネイションは「ライヴ・ネイションと弊社の従業員全員は、スコット・ジョンソン氏が不幸にも亡くなった事故を起こしたステージについて、ステージにいるか近辺にいたスタッフ全員についての安全を確保するため最大限を努力をしました」としている。ライヴ・ネイションの容疑の是非については6月27日に公判が開かれ、そこで戦われる予定だ。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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