スコット・ウェイランド、自分を追放したストーン・テンプル・パイロッツを反訴

スコット・ウェイランド、自分を追放したストーン・テンプル・パイロッツを反訴

今年の2月にストーン・テンプル・パイロッツをクビにされたスコット・ウェイランドはバンドから訴訟を起こされたことに対して反訴したことが明らかになった。

5月18日にリンキン・パークのチェスター・ベニントンを新たにヴォーカルに迎えてライヴを行っているバンドもスコットへの訴訟を先月起こしていて、その中でスコットに対してストーン・テンプル・パイロッツの名前を宣伝に使うこと、さらにライヴでストーン・テンプル・パイロッツの楽曲を演奏するのをやめるように訴えている。また、この訴えでバンドはスコットの薬物依存とスコットが練習などに現れないことから、バンドの活動が著しく損なわれていたことを明らかにしている。

これに対してスコットは500万ドル(約5億円)に及ぶ損害賠償を求める訴えを起こしていて、次のように訴状で訴えていると『ローリング・ストーン』誌が伝えている。

「あるバンドを最初から立ち上げて、バンド名を名づけて、バンドのすべての曲のリード・ヴォーカルを歌って、歌詞も書いて、20年もバンドの顔となってきた人物をどのようにすれば追放することができるのか。どうすれば、そのバンドの名前とバンドへの支援を掠め取れるものなのか。それは許されないことだ。しかし、ストーン・テンプル・パイロッツというバンドの3名の器楽奏者はそれを試みたのだ」

なお、ストーン・テンプル・パイロッツでは昨年から1992年の『コア』の全曲ライヴを予定していたものの、この作品の楽曲の多くについてスコットの声が出なくなってしまっていたため方針が二転三転したことでバンド内の軋轢を生んだといわれている。その後、ストーン・テンプル・パイロッツによる『コア』の全曲ライヴは中止となったが、スコットが突如ソロとして『コア』の全曲ライヴを行うことを発表、バンドは『コア』の演奏の中止をスコットに要求したが、スコットはライヴを決行した。その後、今年の2月にバンドはスコットの追放を明らかにした。

チェスターを迎えたバンドは新曲"Out of Time"を公開していて、5月30日にロスアンジェルスで行ったライヴでは元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュやダフ・マッケイガンが飛び入りして、モット・ザ・フープルの"すべての若き野郎ども"のカヴァーを披露している。ちなみにスラッシュとダフが在籍している現在活動休止中のヴェルヴェット・リヴォルヴァーでもスコットは2008年までヴォーカルを務めていた。昨年12月にスコットはヴェルヴェット・リヴォルヴァーへの復帰の用意ができていると突然表明しているが、これに対してスラッシュはそんな予定はないとスコットの発言を否定し、この時スラッシュの口からスコットがストーン・テンプル・パイロッツをクビになっているらしいと初めて明らかになった。

スコットは現在、ザ・ワイルドアバウツというユニットを率いてツアー中だが、ツアーの名前は「パープル・アット・ザ・コア」というものになっていて、ストーン・テンプル・パイロッツの1992年の『コア』と94年の『パープル』の楽曲を披露する内容となっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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