U2、ニューヨークで新作制作の最終段階の作業を行っていることが明らかに

U2、ニューヨークで新作制作の最終段階の作業を行っていることが明らかに

2009年から2年続いた360°ツアー中から制作が続いていると伝えられてきたU2のニュー・アルバムだが、プロデューサーとして関わっているデンジャー・マウスがニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオでアルバムのミックスを仕上げていたところ、5月24日にボノ、ジ・エッジ、アダム・クレイトン、ラリー・マレンの4人もスタジオに姿を現していたところを目撃されたと『ローリング・ストーン』誌が伝えている。スタジオでは他にコールドプレイのクリス・マーティンも見かけられたが、作業に加わっていたのか、あるいは顔を出していただけなのかははっきりしていない。アルバムは秋のリリースが予定されていると伝えられている。

その後、バンドはスタジオの屋上に移動し、様々なグローバル・アート・プロジェクトを進めているインサイド・アウトという団体のために"ブラディ・サンデー"のアコースティック・ヴァージョンを演奏したとか。

U2は元々この新作を09年の『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』のセッションで制作した楽曲で漏れていたものをリリースしていくプロジェクトとして始めていて、『Songs of Ascent』というアルバム。タイトルも一時は明らかにしていたが、その後、まっさらな新曲群制作へと路線を変更したと言われている。レディー・ガガのプロデューサー、レッドワンともコラボレーションを行ったことが報じられたが、バンドがその後プロデューサーはデンジャー・マウスに落ち着いたことを明らかにしている。

また、アダムは新作の行方について先頃、「年末か、9月10月11月と、それくらいの時期に新作を出したい」とホットプレス誌に語ったという。

「デンジャー・マウスと一緒にやってるんだけど、頭の切れるやつだよ。全力を尽くしてくれてるからね。ほんとに楽しんでくれてるから。チームとして最高だし、すごく開放的な空気になってるんだよ、今は。なんでもありな状態なんだ。やろうと思えば俺たちは金に物を言わせることもできるし、アルバム3、4枚くらい同時に作ってそれで自己正当化することもできるんだよ。でも、最高のレコードを作るには、安直なレコードからできるだけ遠ざからないとだめなんだ。だから、安穏としていられないようなところに俺たちは今行こうとしているんだ。うまく伝わるといいんだけどさ」

さらにプロデューサーとしてブライアン・イーノと共にU2の作品に深く関わってきていることで有名なダニエル・ラノワはボノにデンジャー・マウスと制作した音源を聴かせてもらったことを『ザ・グローブ・アンド・メール』紙に語っていて、「素晴らしいサウンドだったよ。ものすごくデカくてね、パワーが籠ったサウンドなんだ。すごく冒険的になるところもまたあってね。『アクトン・ベイビー』のような趣きを感じさせる音だったよ」と説明している。
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