スレイヤーのケリー・キング、ジェフ・ハンネマンの追悼式典でジェフへの杯を捧げる

スレイヤーのケリー・キング、ジェフ・ハンネマンの追悼式典でジェフへの杯を捧げる

5月2日に肝硬変による肝機能不全で49歳で他界したスレイヤーのジェフ・ハンネマンの公開追悼式が5月23日にロスアンジェルスで行われた。

式はサンセット大通りにある、客席数4千のロックやヒップホップの会場として有名なハリウッド・パラディアムで行われたが、開始時間の15時30分の1時間前から参列客の行列は道路の曲がり角を3つ分超えるほどになっていた。

参列客はほとんどスレイヤーTシャツを着込んでいて、待っている間も非常に静かだったが、折に触れてスレイヤー・コールが沸き上がっていた。行列に沿って、パトカーや白バイなどの警察車両が往来しては様子を窺っていて、行列でアルコールを飲んでいる参列客については身分証明書の提示させた上で、道端に酒を捨てさせていた。また、行列を往来しては海賊版のバンド・グッズを売り歩く女性の姿も見かけられた。

会場の中に入るとファンは首かけ式の追悼式典の式次第を手渡され、式次第には「我等の兄弟ジェフ・ハンネマンよ、安らかに眠れ(1964-2013)」と大きく記されていたという。舞台にはアメリカの国旗とジェフの肖像画と献花のほかにジェフのギター・セレクションが並べられてあり、式典の代表者となったマーシャル・アンプのニック・ボウコットがまずは壇上に登場した。

この日、バンド仲間のケリー・キング、アメリカン・レコーディングのディノ・パレデス、メタルブレード・レコードのブライアン・スレーゲルなどが弔辞を述べたが、式の間、参列者は何度もジェフの名前のシュプレヒコールを上げた。ケリーは自身の弔辞をiPhoneに書きこんだ原稿を見ながら読み上げ、まずはファンに参列を感謝してから、ジェフと酔っ払った思い出話などを紹介した。

「ファンのみなさん、今日は来てくれて本当にありがとう。ものすごく嬉しいよ」と感謝してからケリーは次のように自身とジェフとパラディアムとの縁について説明した。

「実はこの会場とはちょっとしたゆかりがあるんだよね。俺とジェフはこの会場から20年出入り禁止を喰らってたからね、今こうしてるのもなんだか皮肉だよね」

それからケリーはイェーガーマイスターの杯を掲げ、「俺とは違ってジェフはこのイエーガーマイスターが大嫌いだったんだけどね。でも、友達に対してなんか祝杯を挙げるものを持ってこなくちゃ俺だってこの壇上には立てなかったよ」と語った。

さらにケリーはジェフの貢献について「ジェフはパンクを俺に教えてくれて、そのおかげでスレイヤーはメタル・キッズとパンク・キッズとの間の扉になることができたんだよ」と説明し、ジェフの人柄を次のようにまとめてみせた。

「ジェフは有名であることは嫌ってたけど、ステージでライヴをやるのは大好きだったんだ」

その後、スレイヤーのマネジメントのクリステン・マルデリグがジェフの妻キャスリンからのメッセージを読み上げたあとで、在りし日のジェフのスライド・ショーが上映されたという。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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