ジャック・ホワイト、ホワイト・ストライプスのブレイクを振り返って語る

ジャック・ホワイト、ホワイト・ストライプスのブレイクを振り返って語る

ジャック・ホワイトはザ・ホワイト・ストライプスがサード・アルバムから急に評価され出したことにいまだに驚いてしまうと語っている。

バンドがブレイクするきっかけとなったサード・アルバム『ホワイト・ブラッド・セルズ』についてジャックは『ザ・ガーディアン』紙に次のように語っている。

「アルバム3枚経ったらいきなりみんなが俺たちのことを構い出したというのが、ずっと不思議でしようがなかったよ。『なに? ようやくみんなわかり始めたってこと?』ってね。俺たちとしてはもうこれは誰にも気に入られないスタイルなんだろうって、いつまでも50人程度の客を相手に演奏するだけなんだろうなって諦めてたんだよ。俺たちにはそれでよかったんだよ、俺たちはそんなことはもうどうでもいいって決めてたからね。そこで突然成功しちゃったわけでさ。そんな感じで妙な感じだったけど、でも、やってたことをもっと薄めてわかりやすいものにしてたら、こんなことにもならなかっただろうね」

ジャックは自身のサード・マン・レコードとスコットランドのドキュメント・レコードが提携して、チャーリー・パットン、ブラインド・ウィリー・マクテル、ミシシッピ・シークスらのブルースの歴史的名盤をリマスタリングしてアナログとしてリリースしていくプロジェクトに取りかかっているが、ミシシッピー・ブルースへの傾倒については次のように語っている。

「ソングライターとして、たとえ題材が他人のことだったり架空の人物だったとしても、やるからには世界と対峙しないとだめなわけで、そうした書き方はすべて1920年代や30年代にこうしたブルース・ミュージシャンとともに始まったんだよ。この世の中に伝えたいことをたった一人で歌うところをレコーディングしたという意味ではこれが世界で初めてのことだったんだよね。それまでレコードを録音するには、ドイツ・ポルカの楽団に入ってるか、ジャズ・オーケストラにでも入ってなきゃできないことだったのに、でも、急にこうやって突然、別に美声の持ち主でなくても、誰でもレコードを作ることができるようになったんだよ」

なお、ジャックは4月20日に世界各地のレコード店で行われるレコード・ストア・デイの公式大使を務めることになっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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