観客の死の責任を問われていたラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスに無罪判決

観客の死の責任を問われていたラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスに無罪判決

チェコで観客の事故死の責任を問われていたラム・オブ・ゴッドのランディ・ブライスは法廷で無罪を勝ち取ったことを明らかにしている。

ランディは自身の写真を画像サイトのインスタグラムに上げて次のようなキャプションをつけていた。

「俺は無罪だと認められ、すべての容疑について放免となりました。これで晴れて自由の身です」

なお、画像の写真は「とにかく家に帰れ」という看板の下に立っているランディの姿のものでこの画像についてランディは次のように説明もしている。

「この写真は友達のエイシー・スレイドが撮ったもので、すべてをよく語ってくれていると思う。亡くなったダニエル・ノセックのご家族のご心痛を今一度思い出して、励ましのお祈りをお送りください。ご家族に対してはよかれと願うばかりです。これまでの応援ありがとう。ランディ」

ランディは昨年6月28日に公演を予定していたチェコのプラハを訪れたところ空港で逮捕されたが、容疑は2010年5月24日にプラハのクラブ・アバトンで行われたライヴで起きたファンの死亡事故をめぐるもので、ダイビングをしていて床に頭部を打ちつけて、その後死亡したファンの死の責任を問われていた。

逮捕後、ランディは38日間拘留され、8月3日に釈放されたが、その後、ランディは殺人罪で訴追され、チェコの法廷で争われることになり、2月8日には法廷に出廷し罪状を否認していた。

法廷で判事はランディのステージでの行為は犯罪には当たらないと判決を下したというが、その後検察は控訴を申し出ているとBBCは伝えている。

公判前にランディはKROQラジオの取材に次のように答えていた。

「俺は今日法廷に帰ってくると言って、こうして帰ってきた。俺は自分の責任を放棄する人間じゃないし、厄介な問題から逃げ出すような人間でもない。ただ、自分のやっていないことで罰を受けたりすることには承服できない」

問題のライヴではダニセル・トセックなるファンが他の大勢のファンとステージに乱入し、その後揉み合いとなった後に怪我をしたというが、トセックはステージからコンクリートの床に落ちて頭部を打ちつけていて、この怪我がもとでその後死亡したとされている。

ランディのマネージャーのラリー・メイザーは次のように事故の対応について昨年の時点で次のように語っていた。

「あの日、大勢のファンがステージに詰めかけた状況にランディはプロらしく対応したと思っているし、ファンの一部の様子についてはインターネットに上げられている動画からもよくわかるとおりだよ」

「俺たちの方の証言では、当日のセキュリティが緩かったことと、バリケードの設置も足りなかったという、会場運営側の人間の発言もあるんだよ。ステージに上ろうとする大勢のファンの行動についても、ファンからの証言は大半が(容疑とは)矛盾してるんだよ」

ランディはこれまで、事件について自分にかけられている容疑は「馬鹿げている」としていて自分は「100パーセント無実だ」と語っている。さらにアメリカ司法省が事前に自分が逮捕される危険があったことをチェコ政府から通達されていながら、自分に通知しなかったことを批判していた。有罪判決が下された場合、ランディは最高で10年の禁固刑に処される可能性があった。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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