モリッシー、ポール・マッカートニーはナイトの称号を女王に返上すべきだと語る

モリッシー、ポール・マッカートニーはナイトの称号を女王に返上すべきだと語る

モリッシーはポール・マッカートニーが真剣に動物愛護について考えているのだったら、ナイトの称号を女王に返上するべきだと語っている。

モリッシーは3月1日にロスアンジェルスのステイプルズ・シアターでライヴを行う予定で、会場では菜食も取り入れた飲食サーヴィスを提供することが明らかになっているが、元々このニュースは会場に出店しているすべてのマクドナルドの店舗がこの日は営業しないものとして伝えられ、ポールにも成しえなかったこととして報道されるとポールが不満を漏らしたと伝えられている。

『ザ・ハリウッド・リポーター』誌が、モリッシーに対してどうしてポール以上の妥協点を会場側から引き出すことができたと思うかと訊いたところ、モリッシーは次のように答えている。

「ステイプルズ・シアターがポールにはできないと言ってぼくにはよろしいと言ったことについて、ポール・マッカートロード(原文ママ)卿が大変ご立腹なされたことはとても驚かされるし、動物を代弁してどんな形の勝利についても喜ぶべきだと思うんだけどね。ポールが動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)のために不断の協力を提供していることはよく知っているけど、その一方でポールはイギリス王室を偏愛していて、この王室というものの動物への扱いほどどす黒いものはないんだから。女王はロシア全土を敷き詰められるほどの毛皮で自分をまとっているくらいだし。ポールはかつて女王に対して"アイルランドに平和を"でアイルランドをアイルランド人に帰せと訴えたこともあるんだよね。でも、女王はこれを拒否して、今も拒否し続けているのに、ポールは女王を称えてるんだからね! もし動物について情熱を持って考えているんだったら、ポールはとっくにナイトの称号を返上しているはずだよ。ポールには女王のお墨付きなんか必要ないんだから。ポールは女王の想像を遥かに超えただけの悦びを世界中の人々に与えてきたんだから」

しかし、実際にはポールの時と同じ措置で会場でのアーティストへのケイタリングはすべて菜食となり、さらに、会場内の飲食店では通常のメニューの他に菜食メニューも特別に追加されるという措置が取られることになったと明らかになっている。

なお、2月27日のサンディエゴ公演で胃潰瘍の療養からツアーへの復帰を果たしたモリッシーだが、テレビ番組『ジミー・キンメル・ライヴ!』への出演も予定していたのをこちらはキャンセルしてしまったそう。その理由は、自分の他に出演する予定になっていたゲストが鴨猟用具メーカーを経営する大家族の日常を追った人気番組『ダック・ダイナスティ』の出演者だったからだとか。

なお、2009年『イヤーズ・オブ・リフューザル』以来、レコード契約がなく、新作も眠ったままになっているモリッシーだが、今も契約は物色中でインディとしてレコードをリリースするつもりはさらさらないと明言している。ただ、これまで打診された契約はソニーからの「とても貧弱な話」だけだったと語っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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