ポール・マッカートニー、自分の牧場の羊は自然死するまで生かしていると語る

ポール・マッカートニー、自分の牧場の羊は自然死するまで生かしていると語る

ポール・マッカートニーは自身がスコットランドで所有している牧場で飼っている羊について、屠殺することなど耐えられないのでどの羊も老衰で死ぬまで飼っていると語っている。

動物保護や菜食を信条としていることでも知られるポールはBBCラジオの食品の成り立ちなどについて掘り下げて扱う番組『ザ・フード・プログラム』との取材で次のように語っている。

「ぼくたちはスコットランドで牧場をやってて羊を飼ってるし、羊毛も刈ってるけど、うちの羊はみんな老衰で死んでいくんだよ。ちょっとあれこれ言われることでもあるんだけど。年寄りの羊の見栄えは悪いからね、『あんたんちの羊は状態がひどいねえ!』って言われるんだ。でも、ぼくはこう言い返すんだよ。『うん、うちの羊はみんなすごい年寄りだからね。これが嫌なら羊をつぶしてもらうしかないからね』」

さらにポールは自分たちの羊は老齢に至って一生を終えていると次のように説明している。

「羊はぼくたちみたいに死んでいくんだよ。生もあれば死もあるという、そういうことが起きてるわけだよね。ぼくたちはただ羊たちによりよい生活を提供して、ぼくは羊の毛をいただくんだよ」

また、1975年以来、亡き最初の妻リンダと菜食を始めたポールは月曜日を休肉日として決める制度を紹介し、より多くの人に肉を食べない日を実践してもらいたいと語っている。

「『休肉月曜日』キャンペーンでぼくたちが言いたいのは、1週間の7日間のうち、1日だけ肉を食べない日があってもいいんじゃないかっていうことでね。どうしてもやれって言ってるわけじゃないんだ。みんなも菜食をやれって言ってるんじゃなくて、菜食って身体にいいよって言ってるんだよ。ぼくたちは1日だけやってみなよって言ってるだけで、そういうことなら考えられるし、やりやすそうだしって歓迎してくれる人も多いし、実際にやってみて喜んでくれた人たちも多いんだよ」

「それにね、経済的な観点から見ても、景気が悪い時期には肉は値段が高くなりがちだという説もあって、そういうことからもいいアイディアなんじゃないかと思うんだよね」

また、リンダは生前に菜食冷凍食品シリーズのリンダ・マッカートニー・フーズを手がけて成功させたことでも知られているが、先頃、商品ラインナップが一新されたキャンペーンにポールも力を貸していて、ニュース・サイトのザ・ハッフィントン・ポストとのインタヴューでは、かつては肉を食べないやつは女々しいやつだと思いがちだったというエピソードを紹介している。

その一方で、ポールはリンダ・マッカートニー・フーズのテレビCM用の音楽として"ハート・オブ・ザ・カントリー"の新しいヴァージョンも提供しているが、今回の音源はマーク・ロンソンとのセッションで制作されたもので1月28日からイギリスのテレビで放映される。なお、CMはリンダやマッカートニー家の人々や動物をアニメで描いたものになっているが、リンダ・マッカートニー・フーズのテレビCMが製作されるのは15年ぶりのことだという。

CMではポールの楽曲のほかにエルヴィス・コステロのナレーションも使われているが、エルヴィスは次のようにリンダのことを振り返っている。「リンダは話がうまくてね、菜食主義を始めても何も秘密結社の一員になるわけじゃないんだからとよくわからせてくれたんだよ」

また、ポールは自身のツイッターで息子ジェイムスとスタジオに入っているところも写真とともに報告している。

ポールの曲とエルヴィスのナレーションによるCMはこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=aeoTQNNik0k&feature=youtu.be

ジェイムスとスタジオに入っているというポールのツイートはこちらから→
https://twitter.com/PaulMcCartney/status/294471515578183680

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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