マーズ・ヴォルタからセドリック・ビスクラー=サヴァラが脱退

マーズ・ヴォルタからセドリック・ビスクラー=サヴァラが脱退 - アルバム『ノクターニキット』アルバム『ノクターニキット』

マーズ・ヴォルタのセドリック・ビクスラー=サヴァラはツイッターで1月24日(アメリカ時間では23日)にマーズ・ヴォルタから脱退したことを発表している。バンドは昨年夏から実質的に活動休止状態に追い込まれていた。

セドリックはバンドを続けられなかったことへの謝罪をファンに対して表明しながら、オマー・ロドリゲス=ロペスがマーズ・ヴォルタを続けていく関心を失ったことを主な理由として挙げている。バンドは昨年3月に6枚目のアルバム『ノクターニキット』をリリースしているが、ツアーは6月から7月にかけてヨーロッパ・ツアーを敢行しただけで終えていた。

その後、オマーはマーズ・ヴォルタとしての活動を休止させ、マーズ・ヴォルタのドラムのデアントニ・パークスらと新ユニット、ボスニアン・レインボウズを結成し、レコーディングを進めながら9月からツアーも行っている。セドリックはツイートの中で、マーズ・ヴォルタとしてアメリカ・ツアーを行わなかったことに違和感を強く感じたことを説明している。こうした経緯の中でマーズ・ヴォルタの一員としての活動を遂行していくことはもうできなくなったのでバンドを後にすることにしたとセドリックはツイートしている。おびただしいツイートをまとめると以下の通りだ。

「ヴォルタ・ファンのみんなありがとう、みんなはもっと受け取るものがあって当たり前のはずだし、特に今度のアルバム(『ノクターニキット』)をここまで支持してくれたことを考えればなおさらそう思う。俺としては全力を尽くしてバンドを続けようとしてきたけれども、結局、それで返ってきたものはボスニアン・レインボウだけだった。俺としてはなにも知らない振りはもう続けていられないよ。俺はもうマーズ・ヴォルタのメンバーでもなくなったんだ。俺たちのレコードを買ってくれて、ライヴを観に来てくれて、心から感謝を言いたいです。みんなの前でライヴをやるのは本当に最高だった。みんなの力なしにはこれはありえなかったから。俺の夢としてはジョン(・セオドア、ドラム。2006年に脱退)とアイキー(・オーウェンズ、キーボード。11年から離脱)がバンドに戻れるところまで持っていきたかったんだけど、残念なことにもう終わった話になっちゃったよ。俺たちのこのバンドについてちょっとでも気をかけてくれて百万回ありがとうと言いたい。事実関係をはっきりさせておくために言っておくけど、俺は『ノクターニケット』の北アメリカ・ツアーをしっかり敢行するためにできる限りのことはやったけど、オマーがやりたがらなかったんだ。きっとマーズ・ヴォルタをいったん止めるということは、また新しいバンドを始めるということなんだろうし、それはまたファンのみんなから受けたこれだけのサポートをすっかり無視するということでもあるんだ。みんなに言いたいんだけど、俺は全力を尽くしたんだよ。もう今の俺にできるのは自分の音楽とともに歩みを新たに進めて、せめてヴォルタを現実にやれたということを幸せだったと感謝することだけだよ。だって、ものすごい最高だったから! 本当にありがとう。俺としては活動休止なんてファンへの侮辱でしかないから、本当のことをこれまで言えなかったことを後ろめたく思っていたんだ。世界中のファンのみんなに言いたい、構ってくれてありがとう。みんな最高だったよ。『荒野の用心棒』のテーマ(ライヴのオープニングによく使っていたトランペット曲)はこの先もう二度と同じ気分で聴けないな。俺のレコードは近いうちに出すつもりだし、これまでやってきたどんなものともまるで違う音になってるから、すごく楽しみにしているよ。今日書いていることはどれもネタじゃないからね、みんな(やファン)に対してこれについては俺は真剣に対応する義務があるんだ。それとヴォルタを助けてくれた過去のメンバーのみんなにも感謝。俺たちは彗星のように駆け抜けてちゃんと足跡を残したわけだから!  いつか個人的に会って、わけを知りたいというんだったら、俺の言い分も教えてあげるよ。最後にみんなに言いたいのは、俺たちがこれまでやってこれただけでも満足してほしい。俺たちが2001年に新しいバンドを始めるとぶち上げた時にあれだけ叩かれたことを思い出してほしい」

その後もセドリックは「自分のパートナーがほかのバンドとよろしくやっているのを眺めて喜ぶような、進歩的な奥さんのような存在になれって俺に言いたいのかよ? 俺たちはツアーをする義務をファンに負ってたんだ」とツイートを続けている。
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