ロバート・フリップ、デヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』へのセッションへの参加を断ってはいないと語る

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  • ロバート・フリップ、デヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』へのセッションへの参加を断ってはいないと語る - デヴィッド・ボウイ『ザ・ネクスト・デイ』3月13日発売

    デヴィッド・ボウイ『ザ・ネクスト・デイ』3月13日発売

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  • ロバート・フリップ、デヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』へのセッションへの参加を断ってはいないと語る - デヴィッド・ボウイ『ザ・ネクスト・デイ』3月13日発売

3月13日にリリースされるデヴィッド・ボウイの10年ぶりの新作『ザ・ネクスト・デイ』への客演を断ったと伝えられた元キング・クリムゾンのロバート・フリップは、自分はセッション参加について声をかけられていないと反論している。

元々ロバートがセッション参加を断ったと発言したのはトニー・ヴィスコンティで、『ローリング・ストーン』誌や『ザ・ガーディアン』紙に対してロバートはセッションへの参加を断った後、自身のブログでデヴィッドからセッションに来てくれないかと声をかけられたことを書いてしまっていて、極秘裏で作業を進めていた自分たちは肝を冷やしたとトニーは語っている。

しかし、ロバートはその同じブログに次のようにセッションへの参加を持ちかけられていないと先頃新たに報告していると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。

「デヴィッドとはしばらく連絡を取っていないし、声もかけられていないよ……この素晴らしいプロジェクトに参加してほしいということについてはね。誰が訊いたんだろう? ぼくはなにも聞かされていなかったよ。デヴィッドとトニーとの付き合いはぼくの人生の中でも最も楽しい瞬間のひとつだし、しかも、それは音楽のみに限られたことではないんだ。なにかネガティヴで作為的なものによって事実が捻じ曲げられようとしていることだとしたら、とても残念に思うよ」

現在、ロバートは音楽活動からほぼ引退した状態にあり、それはポリスのアンディ・サマーズとのコラボレーションとカニエ・ウェストの"パワー"での"21世紀の精神異常者"のサンプリング使用をめぐる印税についてユニバーサルを相手取って訴訟を起こす準備をしていて、それに専念するためだとロバートは『ザ・ガーディアン』紙に語っている。ただ、ロバートは『ザ・ネクスト・デイ』への参加を請われていたら、「活動をいったんやめるという判断自体を真剣に考え直したはずだ」と『ザ・ガーディアン』紙に語っていて、「ぼくはトニーを本当に尊敬しているし、トニーは心の底から笑い合えた仲だし、今回のことについて悪意があったようなことではないとわかってるよ」とも説明している。

なお、トニーが触れているロバートがデヴィッドのセッションについて漏らしてしまったというブログは、2011年10月のロバートのブログの記事のことのようで、これはロバートがあくまでも夢でデヴィッドが新作に取りかかっているのを見たと触れている記事で、これをトニーかスタッフが勘違いしたか、うがって受け取ったというのが事の発端かもしれないと『ザ・ガーディアン』紙は指摘している。そのブログでロバートは次のように綴っている。

「次第にデヴィッドが素晴らしいアイディアを進めているが、公にはまだしていないことがわかってきた。こうしたアイディアをデヴィッドは間接的にぼくに示し、ぼくに働きかけることなしに納得できた。イーノも加わって、アイディアが次々と花咲いていった!」

このブログが書かれた頃、実はボウイの新作用のセッションも精力的に行われていたわけだが、最近の書き込みでロバートはこの偶然の一致を次のように説明している。

「クリエイティヴな世界では、誰かが考え事を始めると、別な人がそれを聞きつけたりすることが時々起きるものなんだ。無意識や意識下の領域では、どんなことが盗み聞きされているのか、わかったものではないんだよ」

さらにロバートは『ザ・ガーディアン』紙に対してはこう説明している。

「デヴィッドもブライアン・イーノもどちらも時代精神を読み取る、際立って鋭い感性を持っているからね。ふたりの周りでは理屈を超えた物事が起きるものなんだよ」
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