ユニバーサル、ソニー、ワーナーら、大手レコード会社がHMV支援策を模索

ユニバーサル、ソニー、ワーナーら、大手レコード会社がHMV支援策を模索

1月14日に経営破綻した英HMVに対して、大手レコード会社や映画会社が協力して支援策を準備しているという。

現在、会社は複数の監査会計事務所の管理下に置かれているが、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージック、ソニー・ミュージックの各社はCDとDVDの価格を切り下げることでHMVの負担を軽くし、できるだけ再建への後押しになるようにしたがっていると『ザ・サンデイ・タイムズ』紙は伝えている。

ユニバーサル・ピクチャーズやワーナー・ブラザーズなどの映画会社もHMVが廃業に追い込まれることを避けるためにに策を講じていて、大手メーカーの各社としてはロンドンのハイストリートにおける専門店を存続させることで、スーパーやオンライン販売における極端な値引き商法に対抗させようとしていると業界関係者らは語っている。

ある関係者の談話として『ザ・サンデイ・タイムズ』紙は「テスコやアマゾンでしか商品を売る窓口がないという状況を避けたいんですよ」というものを紹介している。

なお、1月18日にはゲームソフト販売店チェーンのゲーム社がHMVの買収に名乗りを挙げていることが明らかになっている。HMVの管財は現在監査事務所のデロイット社を中心にして行われているが、デロイット社ではこれまでHMVの買収について50件の申し出を受けているという。名乗りを挙げている買い手は個人の資産家、投資ファンド、ゲーム社などと多種多様だという。なお、ゲーム社はHMVの店舗50店を買い取ることを目指しているという。

また、『ザ・サンデイ・タイムズ』紙によると、音楽業界と映画業界の大手メーカーとしては、大型販売店など消費者向け業態企業の再建を専門とする投資会社のヒルコへの売却を後押ししているという。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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