ブラーのグレアム・コクソン、人気の学生ドラマ『フレッシュ・ミート』に楽曲を提供
2012.11.21 15:30
ブラーのグレアム・コクソンはテレビの人気コメディ・ドラマ『フレッシュ・ミート』の11月20日の放送分に楽曲を提供した。
ドラマは大学1年生の6人の学生の共同生活を描いたものだが、そのうちコメディアンのジョー・トーマスが演じる、自称女性経験が豊富だが実は童貞だというキャラクター、キングスリー用に特に書いた苦悩に満ちた曲で、ジョー・トーマスが番組の中で演奏した。
『ザ・サン』紙の取材にグレアムは今度の楽曲は自分が学生時代に暗くて薄汚い下宿でラヴソングを書いていた時代をインスピレーションにしたと語っている。
「基本的に自分が書いていたものをベースに作り上げた曲なんだよ。アルバムに結局、入らなかった曲には『フレッシュ・ミート』用に書いたものよりも、悲しいまでに苦悩に満ちたものがあったんだ。以前住んでいた部屋とかにはあまりにも狭くて、配達してもらったマットレスが玄関を通らなくて結局、切り分けなきゃならなかったこととかあってさ。そんな部屋で、もう色ボケみたいになって、まったく寝ないで頭がおかしくなった状態でラヴソングを書いてたんだよ」
楽曲を歌うことになったジョー・トーマスは「ブラー風に演奏するところを撮られる」ことになろうとは思いもよらなかったと、放送局チャンネル4に語っていて、「歌わなきゃならないというのがちょっと大変だけど、自分にとってずっと好きなバンドだったブラーのグレアム・コクソンに書いてもらった曲だというのが嬉しい」と説明している。
ジョーはグレアムが元々番組のファンでそのおかげで曲を書くのを承諾してくれたと語っている。さらに曲そのものは「いい曲になってはいけない」設定なので、「きっとグレアムのいい曲を書こうとする本来の本能とは抗わなければならない」ものだったのではないかとも語っている。
「歌詞が本当におかしくて、みんなが望んでいたものを形にしてもらったと思うよ。思春期的で、過剰に複雑な大作というかね」
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