イギリスでストリーミング利用が前年度より700パーセント以上増加

イギリスでストリーミング利用が前年度より700パーセント以上増加

イギリスではスポティファイやラスト.fm、ディーザーなどのサイトで行われた今年1年のストリーミングが前年度と比較して700パーセント増加したという。

イギリスとアイルランドのユニバーサル・ミュージックの代表であるデイヴィッド・ジョゼフはストリーミングが2011年の11億曲から75億曲まで増加したと『ザ・ガーディアン』紙に語っている。

さらにユーチューブでは2012年に入ってから2500億曲がネットで視聴されたという。

こうした高い数字が出ているのに対して、10万枚以上のセールスを誇る「ブレイク・アーティスト」がイギリスではまだ9組しか登場していないことが懸念材料にもなっているとジョゼフは語っている。2011年には19組が10万枚以上のセールスを記録していて、ここ最近では07年の27組が最高となっている。ジョゼフは次のように語っている。

「あと、2、3組は今年中にブレイクしそうなアーティストはいますが、19組には届きそうにもないですからね。ここがわたしたちの生命線でもあるため、懸念材料でもあって、これについては毎日考慮に入れていますね」

今年ブレイクしたアーティストにはエミリー・サンデー、ベン・ハワード、ミリタリー・ワイヴスなどが含まれるが、ジョゼフはイギリスの有望アーティストについてはラジオがもっと応援してもいいのではないかと次のように語っている。

「わたしには疑問があるのです。イギリスの有望な新しい才能を支えていく責任がラジオにはあるのかないのかということなんです」

また、ジョゼフは昨年度の世界の音楽市場が1パーセントほど縮小し、イギリスでは4.1パーセント縮小したが、2014年度にかけて世界の音楽市場は0.8パーセントほどの成長を見せる見込みだと説明している。

「まだ道程は険しいですが、世界的な規模では成長の機会がもうすぐ先まで来ているところなんですよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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