プッシー・ライオットの拘留された2人のメンバー、遠隔地の刑務所に投獄されることに

プッシー・ライオットの拘留された2人のメンバー、遠隔地の刑務所に投獄されることに

今も拘留されているロシアのプッシー・ライオットのふたりのメンバーは、モスクワで刑期を務めたいという要請にもかかわらず、遠隔地の刑務所へ身柄を送られたという。

プッシー・ライオットの3人のメンバー、マリア・アレキナ、ナデズダ・トロコニコヴァ、エカテリーナ・サムチェヴィッチは現プーチン大統領政権への反対デモを2月にパンク・ロック・ライヴとして断行し、ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行い、その後逮捕。3人は8月17日に宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、判決に対して控訴を起こしたところ、エカテリーナは訴えを認められ、エカテリーナのみ無罪放免となった。

プッシー・ライオットの身柄拘留と有罪判決は各国で非難を呼んでいて、マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビョーク、ポール・マッカートニーなどを含む大勢のミュージシャンらが釈放を要求していて、ロシアのメドヴェージェフ首相も釈放されるべきだったのではないかと発言している。

残されたマリアとナデズダらの弁護士団らはモスクワに住む子供たちと近くにいられるようにモスクワ近辺の刑務所での服役を要求していたが、ここにきて弁護士団らはふたりが遠隔地の刑務所へ送られることになったと明かしたとロイター通信が伝えている。

さる情報筋によるとナデズダはモスクワから東へ500キロのモルドヴィアに送られ、マリアは1100キロ離れたペルミに送られたという。

エカテリーナの弁護士は控訴でエカテリーナが問題のパフォーマンスの際、すでに警備員らによって会場から放り出されてしまっていたため罪状にはあたらないと訴えていて、判事がこれを認める形になった。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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