ボブ・ディラン、かつてユダと自分を呼んだ手合いに気炎を上げる

  • ボブ・ディラン、かつてユダと自分を呼んだ手合いに気炎を上げる
  • ボブ・ディラン、かつてユダと自分を呼んだ手合いに気炎を上げる - ボブ・ディラン『テンペスト』9月26日発売

    ボブ・ディラン『テンペスト』9月26日発売

  • ボブ・ディラン、かつてユダと自分を呼んだ手合いに気炎を上げる
  • ボブ・ディラン、かつてユダと自分を呼んだ手合いに気炎を上げる - ボブ・ディラン『テンペスト』9月26日発売

またしてもそのキャリアの深淵を覗かせる新作『テンペスト』を9月26日にリリースするボブ・ディランだが、『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューに応え、ジョン・レノンやブルース・スプリングスティーンについて、あるいはボブの伝記的映画『アイム・ノット・ゼア』への感想、2009年に「エキセントリックに振る舞う挙動不審な老人」として22歳の婦人警官に署まで連行された事件についてなど、あけすけに時には歯に衣着せずに語っているとか。

また、これまで『モダン・タイムス』の"ホエン・ザ・ディール・ゴーズ・ダウン"や『ラヴ・アンド・セフト』の"フローター"などの歌詞で南部詩人のヘンリー・ティムロッドや佐賀純一の『浅草博徒一代』の内容を無断借用しているほか、歌詞の無断借用が多すぎるとボブを批判する手合いに対してこう反論したとか。

「まあ、フォークやジャズでは引用というのは昔から頻繁に行われていてますます盛んになっている慣習だよ。それは確かに事実だね。みんなにとっては事実だということだけど、俺にとっては事実ではないんだ。俺は違うルールで動いてるからなんだよ」と断ってからボブは「昔から女々しくて度胸のない連中ばっかりがいつもそういうケチをつけてくるんだよ」と次のように説明している。

「昔からあることで、もう伝統だとさえ言えるよ。ずっと昔からあることだから。こういうことを言う人たちはね、俺のことを昔、ユダって呼んだような連中なんだ。人類の歴史で最も忌み嫌われるユダだよ! 人から悪口を言われたという自負があるんだったら、まずはユダと言われることと自分の経験を比較してからなんか語ってみろと俺は言いたい。おまけにその理由がなんなんだよ? エレクトリック・ギターを弾いたからだぜ。そのことがまるでキリストを裏切って、十字架への礫刑に処されるのを手伝ったのと同等かのように言うんだからね。そういう悪辣なくそ馬鹿野郎どもは地獄で朽ち果てろと言いたいね」

さらにボブはこう説明している。「俺は俺自身の芸風のなかでやっていると、それだけ単純なことなんだよ。そのなかでの決まり事と制限のなかでやってるんだ。その芸風については、俺なんかよりもっとしっかりわかりやすく教えてくれる権威的な先生方がいくらでもほかにいるよ。ただその芸風は、ソングライティングと言うんだな。それはメロディとリズムを軸にした芸風で、そのほかについてはなんでもありなんだ。なんだって自分のものにしていいんだよ。みんなそうやってきてるんだ」
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする