ビリー・ジョー・アームストロングの急病のため9月2日にイタリアのボローニャで予定していたロック・フェスティヴァルへの出演をキャンセルしたグリーン・デイは、その後、ビリーの病状などについて明らかにしている。
MTVニュースの取材に応えたマイク・ダーントはビリーが重度の脱水症状とインフルエンザの症状にかかっていたことを次のように説明している。
「ビリーはもうとてつもなくひどい脱水症状になっちゃってね。重症の脱水症状とインフルエンザが同時にきてて、本当にマジでやばい状況だったんだ。ビリーが朝、目を覚ましたら最悪の状態になってたっていう。だから、こういうことだよ、ホテルで目が覚めて、ものすごい勢いでもどし続けてたら、そりゃしんどいはずだっていう。だったら、どうするのが一番いいのか? やっぱりゲロしながら歌うのはなかなか難しいと思うよ」
また、マイクはバンドとしてこれまでライヴを取りやめたことは5回しかないので今回の中止には打ちのめされているし、すぐにでもボローニャのライヴの再調整を試みたいと語っている。
「なんとしててでもボローニャに戻ってすぐにでもあの分のライヴをやろうと思うから。俺たちはあんまりライヴを中止にしたりはしないんだよ。これまでの全キャリアでも俺たちは5回くらいしかライヴを中止にしたことがないんだ。そのことを誇りにも思ってるんだけど、さすがにこっちも人間だからね」
なお、グリーン・デイはBBCラジオに出演した際にイギリス・ツアーを来年の6月1日にロンドンのエミレイツ・スタジアムから開始すると語って明らかになっている。おそらくこれと前後してヨーロッパ・ツアーも行われるものと思われる。
バンドは9月26日に3部作となる新作の第1作目『ウノ!』をリリースし、その後順番に11月に『ドス!』、来年1月に『トレ!』をリリースしていく予定だ。
また、グリーン・デイはドキュメンタリーを2本リリースする予定で、ひとつはライヴ映像『ブレット・イン・ア・バイブル』のプロデューサーを務めたティム・リンチとザ・ホワイト・ストライプスの『アンダー・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ』の共同プロデューサーを務めたティム・ウィーラーの共同作業によるもので、今回の3部作の制作を追った内容のものになるという。もう1本は『ドゥーキー』以前の映像によって構成されたドキュメンタリーになるという。
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