プッシー・ライオットの逃亡中のメンバー2名がロシア国外脱出に成功

プッシー・ライオットの逃亡中のメンバー2名がロシア国外脱出に成功

8月17日にメンバーの3人が2年の実刑判決を受けたロシアのパンク・ユニット、プッシー・ライオットだが、まだ逮捕されていないメンバー2名が無事外国に逃れたことを明らかにしている。

プッシー・ライオットは現プーチン大統領政権への反対デモを2月にパンク・ロック・ライヴとして断行。具体的にはロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行い、その後騒乱罪で逮捕された。

これに対してフランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノスは「ザ・ビートルズやジョン・レノンのファンだと自称している国家の指導者が、自分たちの政治観を表現した現代のミュージシャンを投獄しようとするのなら、その人物は最悪な偽善者だということになるし、それもすごく危険な偽善者ということになる」とプーチンを批判し、バンドへの支持と釈放を表明。にわかに支持はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ポール・マッカートニー、ビョーク、マドンナ、スティング、ビースティ・ボーイズのアドロックことアダム・ホロヴィッツ、ビキニ・キルズのキャスリーン・ハンナ、スリーター・キニーのコリン・タッカーなどに広がっていった。しかし、17日の判決では逮捕された3名のメンバーに対して2年の実験判決が言い渡された。

もともと7人編成のプッシー・ライオットだが、問題の2月のパフォーマンスでは5名が参加し、パフォーマンスの動画をユーチューブにアップロードした後にバンドのうちのマリア・アレキナ、ナデズダ・トロコニコヴァ、エカテリーナ・サムチェヴィッチの3名が逮捕され、宗教的憎悪による騒乱罪のかどで有罪判決を受けることになった。

ただ、残りのメンバー2人についてはパフォーマンス中に覆面を使っていたため人物の特定が難しく、8月21日の時点でロシア警察は残りのメンバーの捜索をまだ続けていることを認めていた。しかし、ここにきて、プッシー・ライオットのツイッターで逮捕されていないメンバーの2名がロシア国外脱出に成功したことが伝えられ、さらにザ・ガーディアン紙によるとツイッターで「ふたりは新しい抗議活動を行うため外国のフェミニストとの共同作業を探っているところだ」とのことだ。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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