ポール・マッカートニー、ロンドン・オリンピック開幕式典パフォーマンスを"ヘイ・ジュード"で締めくくる

ポール・マッカートニー、ロンドン・オリンピック開幕式典パフォーマンスを"ヘイ・ジュード"で締めくくる - ポール・マッカートニー 最新作『キス・オン・ザ・ボトム』ポール・マッカートニー 最新作『キス・オン・ザ・ボトム』

7月27日に行われたロンドン・オリンピック開会式で、アークティック・モンキーズ、ポール・マッカートニー、トゥー・ドア・シネマ・クラブらが出演した。

アークティック・モンキーズはデビュー曲の"アイ・ベット・ユー・ルック・オン・ザ・ダンスフロアー"を披露しただけでなく、ザ・ビートルズの"カム・トゥゲザー"のカヴァーも演奏。ヴォーカルのアレックス・ターナーはいつものレザー・ジャケットを羽織って登場したが、ドラムのマット・ヘルダースはイギリス国旗のユニオン・ジャックを模したトラック・スーツを着込んでパフォーマンスに臨んだ。

ポール・マッカートニーは4時間ほど続いたこのイヴェントをザ・ビートルズの"ヘイ・ジュード"で締めくくった。この曲の前にはザ・ビートルズの"ジ・エンド"の「そして最後にきみが受け取る愛はきみが生み出す愛に等しい」という歌詞を披露し、そこからピアノ演奏で"ヘイ・ジュード"に雪崩れ込み、オリンピック・スタジアム全体を巨大なシンガロング会場へと導いていった。また、ポールがステージの前まで行って「男性諸君」、「女の人たち、女子たち」などとコーラス隊を指揮する局面もあった。

今回のサウンドトラックはアンダーワールドが監修しているが、そのリック・スミスが今回の式典のために特別に書いた"Caliban's Dream"をトゥー・ドア・シネマ・クラブのアレックス・トリンブルが歌うという特別出演も式典では披露された。この曲の演奏の間に選手らは聖火を持ってスタジアムの周りで走り、その後ピンク・フロイドの"日食"とともに聖火台に火が灯された。アレックス・トリンブルは自身のパフォーマンスについて次のように語っている。

「パフォーマンスについてはすごく誇りに思ってるよ。今回の式典パフォーマンスをまとめたチームは本当に頭が上がらないね。ダニー(・ボイル、今回の式典の総監督)はいつでも一対一で打ち合わせも重ねてくれて一緒におさらいしたり、全体を見せてくれたりしてね。リックともまたずっと一対一で作業を重ねたんだ。スタジオにいても、電話で打ち合わせしてても、すべてがすごくパーソナルな感じだったね。だから、とても世界中継されたようなイヴェントとは思えなかったよ! きっとあれをやったんだという実感が伴ってくるまでにはまだ数か月はかかるんだろうな」

また、前半にはディジー・ラスカル、マイク・オールドフィールド、エミリー・サンデーらが登場し、フランク・ターナーは式典の「プロローグ」で3曲からなるセットを演奏した。今回のサウンドトラックは『Isles Of Wonder: Music For The Opening Ceremony of the London 2012 Olympic Games』としてダウンロード配信も始まっていて、CD盤も8月6日にリリースされる。

オリンピック開幕式典セットリストは以下のとおり:
The Who, 'Baba O'Riley'
Muse, 'Map Of The Problematique'
Fuck Buttons, 'Surf Solar'
Sex Pistols, 'God Save The Queen'
The Clash, 'London Calling'
Mike Oldfield, 'Tubular Bells'
OMD, 'Enola Gay'
The Jam, 'Going Underground'
The Rolling Stones, '(I Can't Get No) Satisfaction'
The Beatles, 'She Loves You'
Millie Small, 'My Boy Lollipop'
Led Zeppelin, 'Trampled Under Foot'
The Specials, 'A Message To You Rudy'
David Bowie, 'Starman'
Queen, 'Bohemian Rhapsody'
Eric Clapton, 'Wonderful Tonight'
Sex Pistols, 'Pretty Vacant'
New Order, 'Blue Monday'
Frankie Goes To Hollywood, 'Relax'
Soul II Soul, 'Back To Life'
Happy Mondays, Step On'
Eurythmics, Sweet Dreams Are Made Of This'
The Prodigy, 'Firestarter'
Blur, 'Song 2'
Underworld, 'Born Slippy'
Dizzee Rascal, 'Bonkers'
Amy Winehouse, 'Valerie'
Muse, 'Uprising'
Tinie Tempah, 'Pass Out'
David Holmes, 'I Heard Wonders'
Arctic Monkeys, 'I Bet You Look Good On The Dancefloor'
The Beatles, 'Come Together' (covered by Arctic Monkeys)
Underworld/Alex Trimble, 'Caliban's Dream'
Pink Floyd, 'Eclipse'
The Beatles, 'The End'
The Beatles, 'Hey Jude'

(c) NME.COM / IPC Media 2012
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする