コーチェラ・フェス、市の増税案見送りに伴って2014年以降も開催可能に

コーチェラ・フェス、市の増税案見送りに伴って2014年以降も開催可能に

2014年から開催地移転かと危惧されていたコーチェラ・フェスティヴァルだが、これまでどおり、コーチェラで開催される見込みになった。

今回の移転危機の原因となっていたのは開催地のインディオ市で2500名以上の観客を集める音楽イヴェントの入場料の5パーセントから10パーセントを課税対象とするという法案が持ち上がっていたからで、この法案が成立した場合にはコーチェラを運営している興行主のゴールデンヴォイスは400万ドル(約3億2千万円)から600万ドル(約4億8千万円)もの税をさらに徴税されることになるかもしれず、これに対してゴールデンヴォイス代表のポール・トレットはそういうことなら開催地をインディオ市から移すと宣言していた。

トレットはこれまでコーチェラでは飲食税などでおよそ900万ドル(約7億2千万円)、会場設置税として80万ドル(約6400万円)もの収入を市に開催ごとにもたらしてきたと語っていて、「これまでコーチェラがインディオにもたらしてきたことを考えれば、とんでもない措置だと思う」と話していた。

法案を提案したのはサム・トーレス市会議員で、市議会で6月6日にこの法案が否決されると、今度は住民投票に持ち込むべく住民の署名集めに奔走していた。住民投票成立のためには住民2700名の署名を集めればいいという公算になっていたが、ここにきてトーレスは法案成立を見送ることを決心したと発表した。

「ポール・トレットの宣言をわたしは重く受け取っています。市の財政状況をどれだけ憂慮したとしても、コーチェラ・フェスが地元で開催されないという事態だけは良識があれば未然に防がなければなりません。今回のことはもうなかったこととして水に流して、今後は関係修復に邁進していきたい所存です」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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