コーチェラ・フェスティヴァル、2014年から開催地移転の危機?

コーチェラ・フェスティヴァル、2014年から開催地移転の危機?

毎年4月にカリフォルニア州インディオ市で開催されているコーチェラ・フェスティヴァルが開催地移転の危機に直面している。

原因となっているのはインディオ市で2500名以上の観客を集める音楽イヴェントの入場料のうち5パーセントから10パーセントの課税対象とするという法案が持ち上がっているからで、この法案が成立した場合にはコーチェラを運営している興行主のゴールデンヴォイスはコーチェラとやはりインディオで開催している一大カントリー・フェス、ステージコーチの両フェスの開催地をインディオから他へ移すと明らかにしたと『ザ・デザート・サン』紙が伝えている。

ゴールデンヴォイス代表のポール・トレットは次のように語っている。「もし、コーチェラに400万ドル(約3億2千万円)から600万ドル(約4億8千万円)も課税するという法案の住民投票が行われようものなら、こちらは2014年からやめさせてもらうよ。2015年からはインディオ以外のどこかで開催ということになるね」

法案は市が今年強いられた400万ドルもの経費削減を埋め合わそうとサム・トーレス市会議員によって提案されたもので、6月6日の市議会でいったん否決されたものの、現在トーレス議員は住民投票に持ち込むべく署名集めを繰り広げているという。ちなみにインディオ市民2700人の署名を集めれば、住民投票に持ち込むことが可能とされている。

ゴールデンヴォイスのトレット代表はこれまでコーチェラでは飲食税などでおよそ900万ドル(約7億2千万円)、会場設置税として80万ドル(約6400万円)もの収入を市に開催ごとにもたらしてきたと語っていて、「これまでコーチェラがインディオにもたらしてきたことを考えれば、とんでもない措置だと思う」と話している。

なお、住民投票の有無は8月10日が期限で、実際に行われることになると、11月に投票が行われるという。にわかに2014年については開催が見えなくなっているが、来年度の開催は4月12日から14日と、19日から21日とすでに決定している。
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