米津玄師、アルバムリリース後唯一のインタヴュー。JAPAN最新号に掲載
2012.07.02 16:00
「美しさを忠実に再現する為には、それ以外の美しくないものに対して『お前は美しくないんだ』っていうことを隠しちゃいけないと思うんですよね」
デビューアルバム『diorama』をリリースした米津玄師。彼がデビュー後の心境を語ったインタヴューが6月30日発売の『ロッキング・オン・ジャパン』8月号に掲載されている。先月号に続き、新人ア-ティストとしては異例の2号連続ロングインタヴューの後編だ。
デビュー作がオリコン週間アルバムランキングで6位というセールスを記録。現在は、賞賛の声とともにボーカロイド・クリエイター=ハチとして発表してきた頃の音源との比較など様々な反応が巻き起こっている。そういった周囲からの反響について訊かれると、米津は次のように語った。
「賞賛と批判はあんまり分けては考えてなくて。聴いてくれた人にどれだけ伝わったっていうか、どれだけバレたかっていうか、そういうところが一番喜びにも繋がるし、悲しみにも繋がる」
その後、インタヴューは次第に表現者・米津玄師の方法論、価値観の話へと移行していく。自分が持つ価値観について、彼は次のように語っている。
「何か作るのであれば孤独であればある程、僕は良いと思っていて。それが方法論なのかはわかんないですけど。もの作りなんて孤独からしか生まれて来ないと僕は思っていて。結局自分の美意識を信じるしか道はないというか。できることってないんだろうなと僕は思っていて」
そして、今回の特集では特別に本人が描き下ろした新作イラスト2点と未発表作1点の合計3点のイラストを掲載。サウンドだけでなく緻密で空想的なイラストでも『diorama』の登場人物を描き、その世界観を表現してきた彼だけにその新しいイラストは彼の思考をひもとく為に重要なものとなるだろう。インタヴューとあわせて必見だ。